あらゆるメディアを読み込むことができるプリンタ

「E-720」とはどんなプリンタなのだろうか? まずは、その外観から詳しく見て行こう。

正面の排紙トレーと上部のパネルカバーを閉じた状態。ハンドルは、折りたたみ可能で、とてもコンパクトだ

右側面にはCD/DVDドライブが取り付けられ、CD-Rへの書き込みもできる

背面にパソコンとデジタルカメラ用のUSBポートを各1ずつ装備している

オプションのバッテリが装着できるスロットが用意されている

正面にはデジタルカメラで使用される記録メディア用スロットが用意され、コンパクトフラッシュ(Type 1、2)、SD/SDHC/マルチメディアカード、xD-Pictureカード(TypeM、TypeH)、メモリースティック(PRO)に対応している。もちろんminiSDカード、microSDカードなどもアダプタを使用することで利用が可能。計20タイプのメディアに対応し、事実上世の中のすべてのデジタルカメラで利用されているメディアからプリントすることができるといっていいだろう。

パネルカバーを開くとオートシートフィーダ、カラー液晶モニタ、操作ボタンが現れる

プレビュー用の液晶モニタは3.6型と大きく、角度を変更することができる

前面パネル内には、各メモリースロットと赤外線ポートが用意されている

プリントされた用紙は前面の保護パネルを兼ねた排紙トレーに出てくる

本体は印刷可能サイズを最大でハガキサイズに制限することで、幅215×高さ178×奥行165mmと大幅なコンパクト化がなされている。同時に発売された下位モデルとなる「E-520」「E-300L」の2機種は高さが149mmとさらにコンパクトになっているが、この差は「E-720」の底部に仕込まれているCD/DVDドライブ分の差だ。重さも「E-720」が約3kg、下位モデル2機種が約2.4kgとなっているが、バケツのような取っ手のついたデザインは非常に持ちやすく、3kgでもそれほど重さを感じないので気軽に部屋から部屋へ持ち運ぶことができる。

電源はAC電源以外にオプションのリチウムイオンバッテリが使用可能で(E-720、E-520)バッテリ使用時には約100分間動作する。このオプションバッテリを用意しておけば、電源が取れない場所での使用も可能になり、屋外へ持ち出して子供の運動会などのイベントで撮影した写真をその場でプリントし、すぐに楽しむといった利用方法もできる。

単独で動作はするが、パソコンに接続して利用することももちろん可能で、使用しているマシンにドライバソフトをインストールすればUSB2.0インタフェースを介してコンピュータ内部に保存されている画像をプリントすることができる。このほか、PictBridge、USB Direct-Print、赤外線通信(E-720、E-520)、Bluetooth(オプション)による接続でのダイレクト印刷も可能となっている。

赤外線ポート付きの携帯電話からデータを送信して手軽にプリントすることができる