運動不足が命取りに! 刑務所脱出には俊敏な動きが必要だ

地下水路をどうにか通り過ぎて中庭に到達。マイケルやスクレたちが自由時間に過ごしていたあの中庭である。狭い地下水路と比べ、広い中庭では多少緊迫感も和らいだ。だが、安心するのはまだ早い。案の定、監視塔からサーチライトで中庭を照らしていた。しかも運悪く、そこに銃を持った看守が登場! 「伏せて!」緊迫したザッシーの言葉で、直ちに地面に伏せる我輩。何気に大変だ。日頃運動していない我輩に、いきなりこういうのはキツイんだよね。だが、そうでもしないと捕まってしまう。

それはともかく、ザッシーの発した声で看守に我々の存在がバレてしまった。「逃げて! 私が囮になるから!」ザッシーすまない……。お前の恩は忘れないぞ。とりあえずB棟の入り口に急ぎ、中央管理室に辿りついた。おや? ザッシー、無事だったんだね? まあそんな細かいことはどうでもいい。"郷には郷に従え"だ。ザッシーが居なければ先に進めないからな。中央管理室にあるパソコンにパスワードを打ち込まないと先に進めないと語るザッシー。急げ~、中央管理室内にあるパスワードを探すのじゃ! 具体的なことは申し上げられないが、ここでパスワードを探して下さい。そうしないと、本当に先に進めないから……。

A棟(囚人房のある棟)とB棟(中央管理室のある棟)の間にある中庭。ここでも難問がゲストに立ちはだかる

サイレンが鳴り出し、サーチライトで照らされる中庭。光を避けて進め!

中央管理室でパスワードを発見し、何とか先に進むことが出来た我輩。中央管理室を抜けるといきなり「出してくれ~。ここで死ぬのは嫌だ~」とわめく囚人に出くわした。悪い! 我輩は先を急ぐのだ。お前に構っていられない。これも因果と諦めてくれ。ここで我輩の冷たさを感じた読者諸氏! 君たちも体験すれば、我輩の心理がわかるはず。我輩は決して冷血人間ではない。とにかく時間に迫られるのだよ! 本当に。

中庭を通り抜けて出くわす独房ブロック

ゲストに助けを求める囚人が突然現れる! このブロックは何気に怖いです

ここからが重要だ。中央管理室から外に出るまでは2通りのルートがある。ルートは申し上げられないが、そのルートによって、脱獄が成功するか失敗するか、運命が別れるのだ。申し上げにくいのだが、我輩は失敗のルートを辿ってしまった。う~ん、さっきの囚人を助けていれば成功したのかな? 後の祭りである。

何度行っても楽しめるマルチエンディング

所要時間約10分弱、コース全長約130mの中で、『プリズン・ブレイク』の世界を体験できる今回のアトラクション。お化け屋敷的な怖さを感じなかった分、脱獄がバレてからやたらと時間に迫られる恐怖感を感じた。それと、中庭から後半にかけては案内役の同居人から色々と指示を受け、運動能力も求められる。これは運動不足の我輩にとって若干きついことではあったが、運動不足解消にはもってこいであった。メタボ解消にもなるしね。それに加え、同アトラクションは単なるウオークスルー型ではない。文中にもあるように、地下水路と通風路の脱獄コースを選択すること、中央管理室でパスワードを見つけることなど、ゲスト自身が行動を起こさないと先に進めない点も見逃せない。『プリズン・ブレイク』を知らない方でも十二分に楽しめる点だろう。

また、我輩が潜入した時、女性看守と案内役の同居人はザッシーが登場した。だが、登場する人物は毎回変わるという。しかもマニュアル化されておらず、ゲストの答えによって看守や同居人が発する言葉もそれぞれ異なり、何度行っても楽しめるだろう。脱獄に失敗した方は、是非とも再チャレンジしてみて下さい。脱獄に失敗した我輩は、次回こそサラと一緒に成功を掴み取るぜ!