唯一の仲間、ザッシーと出会う
女性看守に導かれ、一先ず我輩が寝泊りする牢屋に案内される。看守が立ち去ると、暗い牢屋に我輩一人だけ! それだけでも十分恐怖に慄く。しかも、ドラマではマイケルとスクレが寝泊りする囚人房は狭く感じたが、我輩が入った囚人房は案外広い。すると、どこからともなく人の気配が! 何だよ~、頼むから脅かさないでくれよ~、と思いきや、机の下に隠れていた同居人が現れたのだ。名前はザッシー、女性だ。「何の罪でここに来たの?」などと話しているうちに安堵する。人と話すことって、精神的に安心するな~と思いながら、ザッシーとの会話を楽しむのだった。そして、ある計画を打ち明けられる。「私は脱獄する。そのルートを作った。この牢屋から出たいかい?」罪も犯してないのに、こんな怖い刑務所にいるなんて真っ平ご免だ。あの美しい女性看守のことは一先ず忘れよう、とりあえずシャバだ! ザッシーの問い掛けに対し、「YES」と答える我輩。ドラマをご覧になった方ならおわかりだと思うが、同居人のザッシーは、囚人房のある場所に脱獄ルートの入り口を作っていた。その入り口から、ザッシーの案内で脱獄を試みる。
囚人房からしばらく先に進むと、刑務所内にサイレンが鳴り響く。そして「暴動発生! 暴動発生! 囚人が脱走した!」とのアナウンスが。えっ、我輩のこと? もうバレちゃったの? しかもその時、脱獄ルートが地下水路と通風孔の二つに分かれていた。いきなり難問山積だ。マイケル! どうすればいいんだい? 刑務所内の緊迫したざわめきとザッシーから迫られた脱獄ルートの選択。ザッシーの慌しい仕草を見ると、時間的余裕もないようだ。イチかバチ、地下水路だ! 地下水路をザッシーとともに進むと、看守たちが上からサーチライトを照らしていた。ザッシーの助言で壁に這いつくばりながら、サーチライトに当たらないよう、慎重に先を急ぐ。ここで見つかったら、一貫の終わりだからな……。