「バランスWiiボード」の秘密を暴く!?

最後に、バランスWiiボードの作りが気になるギーク(?)な方々への情報も少々。正式な資料として発表されているわけではないので、私の分析結果であることをご承知の上で読み進めてください。

まず、ボードとWii本体との接続ですが、Wiiリモコンと同様にBluetoothでWii本体と通信するワイヤレスコントローラの一つとして認識されます。このため、ボードの裏面には電池蓋があり、単三乾電池4本を使用します(電池はソフトに同梱されています。さすが任天堂!)。しかもオートパワーオフ機能つきなので、電池寿命も(それなりに)長そうです。

ボードの裏側に単三乾電池を4本

次にセンサー類ですが、ボードをよく見ると、ボードの上面が均等に4分割されていることがわかるはずです。どうやら、この4分割されているボードがそれぞれアナログの重量センサーになっており、4カ所にあるセンサー……、などと考えていたのですが、どうもよくよく見てみると、4つの脚部がセンサーとなっているようです。これで片足立ちだとかつま先立ちを感知するというのは、かなりスゴイことのような気が……。ただし、脚部がセンサーということは、各脚部の接地面がある程度均等じゃないと、正しい結果が出ないのではないかと思います。

「バランスWiiボード」の裏側

どうも、この脚部がセンサーになっているようです

トレーニングの中には「リズムに合わせてボードから降りたり昇ったりする」というような、いわゆるリズムゲーム的なものもあります。コナミの大ヒットリズムゲーム『Dance Dance Revolution』シリーズのプレイ経験者ならおわかりかと思いますが、画面を見ながら足の位置を動かすと、本人は足を元の位置に戻したつもりでも、結構ズレていることが多いんですよ。でも、「バランスWiiボード」……というよりはソフトウェア制御なんでしょうけれども、そういうトレーニング内容の場合は踏む/降りるというリズムに合っているかどうかを最重要視し、足の踏み位置が多少ズレようと問題なく認識してくれます。

これと同様に、ヨガや筋トレなど、「できる限り身体の重心を動かさないでください」系のトレーニングでは、仮にトレーニング開始時のバランス=プレイヤーの(現在の)中心位置がバランスWiiボードの中心位置ではなかったとしても、そこを中心位置として記憶し、トレーニングでは「初期位置からどのくらい動かなかったか」という差分の少なさを測定してくれます。なにが言いたいのかと言えば、プレイヤーがセンサーのことを気遣って「この辺りが中心なのかな?」なんて心配しながら立ち位置を調整する必要なんてまったくなく、すべてはソフト側が自動調節してくれるという気配りが素敵です。このユニバーサルデザインっぷりには、ホント感心しました。

もちろん、バランスWiiボードの上には正しい位置にまっすぐ立つのが基本です

立ち位置が多少ずれても、重心の移動などはきっちりと計測されます

得点がある=ゲームとも考えられるが……

余談ですが、バランスゲームに限らずすべてのトレーニングに得点が設定されていることは前述した通りですが、ゲーマーな私のダンナにプレイさせると、どうしてもセンサーの裏をかいて高得点を狙ってやろうと、変な攻略魂が沸き上がるそうです。たとえば、スキーで旗と旗の間をすり抜けていく速さを競うアルペンスキー(ゲーム中の呼称は「バランススキー」)では、ぶっちゃけ足でプレイするよりも腕立て伏せに近い体勢になって、手でプレイしたほうが正確な操作が可能で、タイムも相当に伸びるんですよ。でも、一度そうしてしまうと、到底足プレイ(笑)では出せないタイムを叩き出してしまい、前述した「昨日の自分との戦い」ができなくなってしまうのです。

トレーニングの方法をきっちりとレクチャーしてくれるので、初心者でも安心。やり方がわかったら、いざ実践です

プレイ中にも「アドバイス」や「激励」が!

結果には点数がつけられる。「ボディビルダー級」なんていわれるとちょっとうれしかったり。結果に応じたコメントもチェックしておこう

スコアのある競技だと、どうしてもハイスコアを狙ってしまうというのは『ゲー○スト』という雑誌で編集者兼ライターをしていたダンナにとっては本能のようなものなのでしょうが、今となっては後悔しているそうです。5歳の息子には、「パパは、やっぱりすげぇ」って尊敬されているみたいですが(笑)。

フープダンス

スキージャンプ

コロコロ玉入れ

踏み台リズム

『Wii Fit』に収録されているトレーニングはゲーム性の高いものが多く、ただのゲームとしても十分に楽しめます

「からだ測定」が終了したら、カレンダーにスタンプ。スタンプのデザインは変更可能です

テストの結果にコメントが付いたり、マメ知識がチェックできたり……。やればやるだけ"ハマル"。このあたりが『Wii Fit』の非常にうまいところです

さすがに一人でプレイしていると魅力が3割ほどスポイルされる気がしますが、一人暮らしでも友達や恋人のMiiを登録して、とにかくレッツプレイです。

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