初代INFOBARは、その当時で1世代古いモデルの基板をベースに開発が進められたため、先端機能を搭載することが難しかったという。しかし、制限が多かった初代と違い、INFOBAR 2は最新の機能を惜しげもなく搭載している。

まずは有機ELディスプレイから見てみよう。「au design project」の前モデル「MEDIA SKIN」で初搭載された有機ELのメインディスプレイを踏襲した。サイズは約2.4インチから約2.6インチワイドに、解像度は240×320ドットから240×400ドットへと拡大した。有機ELディスプレイは黒の表現力に優れている。液晶ディスプレイはバックライトの光を液晶のシャッターでさえぎって黒を表現するのだが、完全に光をシャットアウトすることは難しく、どうしても少量の光が漏れてくる。素子の自発光により表示を行う有機ELだと、黒を表示する部分は光らないため、液晶よりさらに黒く表示できるのだ。これにより高コントラストの映像が楽しめる。

この液晶が活きてくるのがワンセグの受信時で、高コントラストの鮮やかな画質で楽しめる。ワンセグについては、アンテナを本体背面の左スピーカーの外側付近に内蔵し、余分な突起を排除している。外観のこだわりはアンテナの処理にも表れているわけだ。山間地やビルの陰など電波の受信状況が悪い場合は、イヤホンジャックに同梱のアダプタを接続することでアンテナ代わりに利用できる。

ワンセグを受信可能。他のauの端末に搭載されているワンセグ受信機能と同様、録画・再生機能が充実している

また、auの他のワンセグ対応機と同様に機能も充実。録画予約、楽曲検索サービス「聴かせて検索」との連動、タイムシフト再生などが可能なほか、画質はスタンダード / ダイナミック / シネマの3設定から、音声は音質補正技術「DBEX」をオート / ライブ / スポーツ / シネマ / ニュース / OFFの6設定から選択できる。このほか、FMラジオチューナーを内蔵し、アプリの「EZ・FM」にも対応している。EZ・FMでは、放送中の曲名、アーティスト名などを確認したり、メール作成やサイト閲覧のBGMとしても利用できる。

EZ・FMも搭載。放送中の曲の曲名・アーティスト名をチェックできる