SOA関連の機能

NetBeans 6.0ではSOA関連の機能も充実している(SOA関連の機能は前述のUMLモデリング機能と同じく従来はEnterprise Packで提供されていたものだ)。

図23のスクリーンショットはBPELプロセスをグラフィカルにデザインするためのエディタだ。

図23 BPELエディタ

作成したBPELプロセスはNetBeans 6.0に同梱されているGlassFish上にデプロイして動作を確認することができる。JUnitによる自動テストや、BPELデザイナ上でブレークポイントを設置してデバッグを行うことが可能だ。

このほかにSOA関連の機能としてWSDLやXMLスキーマ、XSLTを編集するためのエディタも提供されている。いずれのエディタもグラフィカルに編集できるようになっており、直感的な操作が可能だ。

C/C++開発

NetBeans 6.0にはC/C++ Packとして提供されていたC/C++向けの開発支援機能も統合されている。NetBeans上でC/C++アプリケーションの開発を行うには別途make、gdb、gccなどのコマンドが必要となる。Windowsの場合はMinGWやCygwinを利用するといいだろう。

C/C++用のエディタではコード補完やハイパーリンク(CTRL+マウスクリックで変数や関数の宣言部にジャンプする機能)などを利用できる。

図24 C/C++エディタ

NetBeansではJavaのビルドや実行にAntが利用されているのと同様、C/C++のビルドや実行にはmakeが使用される。既存のmakeファイルやautoconfのconfigureスクリプトなどからプロジェクトをインポートすることもできるようになっている。

プロジェクトをビルドまたは実行するとmakeファイルのターゲットが実行される。gdbが利用できる環境であれば以下のようにNetBeans上でグラフィカルにデバッグを行うことも可能だ。

図25 C/C++アプリケーションのデバッグ