Nokiaが12月4日・5日にオランダ・アムステルダムで開催したパートナー向けイベント「Nokia World 2007」のデモエリアでは、同社の最新端末、S60の技術強化、ソフトウェアの取り組み、開発中の技術などについて紹介されていた。
端末エリアの最大の目玉は、Nokia Worldで実機が初公開された「Nokia N82」だ。11月に発表したNseriesの最新機種で、HSDPAと無線LAN、それにGPSをサポート。数ある機能の中でもカメラ機能にフォーカスした1台だ。
カメラは起動時間を大幅に短縮し、レンズカバーを開いて2秒強で立ち上がる。これはNokiaでは最短という。撮影後の画面には、メール、プリント、シェア、ゴミ箱などのアイコンが並び、すぐに次の操作に結び付けられる。シャッターキーを軽く押すと、約3秒で撮影モードに戻る。担当者は「スタンドアロンカメラに近づいた」と胸を張る。
UI(ユーザーインタフェース)も強化されている。中央右のボタンを押すと、3DライクなNseriesの最新のUIが表示される。写真、音楽などのメニューが回転式で表示され、選択できる。
会期中に発表したのがエコロジー携帯電話の「Nokia 3110 Evolve」だ。カバーに再利用可能な素材を50%以上用いるなど環境に配慮しつつ、カメラ、MP3プレイヤーなどの機能も確保したGSM携帯電話。
デモエリアでは、携帯電話のパッケージでのNokiaの取り組みも紹介していた。現在、途上国2カ国で実験的に小型パッケージを導入しており、今後の経過を見ながら拡大していくという。
最新製品としては、Bluetoohステレオヘッドセットの「Nokia BH-903」も展示。ラジオを内蔵するほか、携帯電話の音楽再生プレイヤーをコントロールすることもできる。