-- 互換性についてですが、Windows上で作成したメイリオフォントを使った文書はまったくズレない、という理解でよろしいですか? また、スマートアートを使用した文書の互換性は?

高田: はい。メイリオフォントを使った文書でズレが生じるとしたら、それは(プログラムの)バグです。スマートアートについては、Windows版Officeとコードを共有していますから、互換性は完全に確保されています。

-- Open XML File Format Converterは、リリースされますか?

前田: もちろん、最終版をリリースします。リリース時期は、製品の発売から6~8週間後を予定しています。

-- テンプレートがかなり豊富に用意されているようですが、すべて米国で作成したものなのですか?

星: 新機能「デザインレイアウト表示」のテンプレート約80種については、ワールドワイドで同じものを収録しています。すべて米国で専門のデザイナーに依頼して作成したものです。

しかし、日本で使えるものが少ないため、日本でもまったく新規にハガキ用テンプレートを100件作成しました。デザインレイアウト表示でなく、通常の印刷レイアウト表示にはなりますが、ハガキで印刷するものですから敢えそうしています。Dockに追加された「プロジェクトギャラリー」から選択できます。

22,000円という低価格で投入される「ファミリー&アカデミック」

-- 最後に、Office for Macのポジションについてお聞かせください。Office 2004の発売から3年半が経過し、その間にオープンソースのオフィス製品もシェアを増やしているように思えますが?

仲尾: 売上げという点では、影響を感じたことはありません。競争は市場にとっていいことですし、機能的な面、価格的な面でこちらが勉強させられることもあります。単純な比較はできませんし、オープンソース/フリーの製品に対抗するという意味ではありませんが、弊社では今回「ファミリー&アカデミック」というお求めやすいパッケージも用意するという試みを行っています。

Appleさんも、iWork '08という製品を投入されましたが……私の知るかぎりでは、Keynoteユーザの多くがPowerPointを併用しています。どちらか一方を選択する、ということには必ずしもならないのではないでしょうか。