力の入りまくったCrysisのグラフィックに酔え!

さて、このCrysisはPCだけでリリースされるという。その理由は、3Dエンジン自体は家庭用ゲーム機でも動作するが、家庭用ゲーム機の能力ではCrysisのグラフィックを扱うのは難しいというものだ。では実際にどの程度凄いのか? グラフィック面からCrysisをチェックしてみよう。

CrysisのエンジンはDirect X9および10に対応した「CryENGINE 2」だ。最近のゲームでは半ば常識になりつつある高速移動時のモーションブラーはもちろんのこと、アイアンサイトを覗いた時には被写界深度によるボケも盛り込まれている。Direct X9と10ではゲーム性に大きな違いはないが、Direct X10環境では描き込みの度合いや水の表現等の上限が1段階上がるようになっており、さらに高度な臨場感を堪能できるようになっている。Direct X9でも楽しめるが、グラフィックスカードからOSまでDirect X10にすることで、より楽しめるということだ。

Very High

High

Medium

Low

Crysisの画質設定は4段階設けられている。最高の「Very High」から「Low」までを並べたのが上の図(オブジェクトのディテールは固定)。Very Highにすると水面下にある柱の輪郭が光の屈折で虹色に見えるところまで再現されていることに気が付く。Medium以下では奥にあるトレーラーの質感が喪失してしまう

Direct X9での最高画質はHighが上限となる。正直これでも十分美しいが、Very Highが選べないというのがちょっと悲しい

被写界深度の表現。照準付近の像にピントをあわせた時に、手前の物体をボカしているのがわかる

深刻なダメージを受けると画面全体にモーションブラーがかかる。この処理自体が重いためか、スペックの低いマシンだと、一回この状態になると動けなくなり、一気に畳みかけられてしまうケースが多い

人物の顔の描写もなかなか細かい。肌の毛穴まで見える感じとはこのことか

ちなみにこれがFarCry。当時はコレでも凄い凄いと連呼していたような気がするが、今となってはちょっと……