広角撮影に嬉しい電子水準器
広角レンズを使うとき、画像の水平がずれているとかなり目立つ。画面の傾きは、姿勢などクセに近いものがある。私は撮影するとたいてい左側が下がっている。格子線表示にして気をつけたつもりでも、パソコンのモニターで確認すると傾いていることが多い。水平を意識して撮影しているときはまだ良いのだが、スナップのように反射的に撮影しているものはとくにひどい。水準器機能はGRレンズにはハマる機能だと思う。どんなレンズでも撮影では水平をとることは必要なので、他メーカーでもぜひ搭載してほしいと思った。
GR2の水準器機能は、「OFF」「表示」「表示+音」「音のみ」から選ぶことができる。アクセサリーを使うユーザーの使い勝手を考慮していて、外付けファインダーを覗いているときは音で知らせてくれる機能がとても便利だ。ただ、スナップ撮影は、水準器を気にしすぎてシャッターチャンスを逃すときもあった。水準器に頼るのも考えもので、あくまで水平を意識するツールとして使用するのがいいのかもしれない。
6×6判のような「アスペクト比1:1」モード
実はGX100のレビューのときは、「アスペクト比1:1」モードを試していなかったので、「アスペクト比1:1」モードで撮影するのは今回が初めて。しかも中判カメラも触ったことがなかったので、正方形フォーマットはとても新鮮だった。
コンパクトカメラの標準的なフォーマットの「4:3」、一眼レフの「3:2」、6×6判フォーマットの「1:1」と、GR2は1台で使い分けられる。アスペクト比を変えることで、構図の重要性を再認識した。
正方形フォーマットを活かして、「シンメトリーで撮影するか?」「構図を決めるとき、どこで被写体を切るか?」など、普段と違う感覚で撮影することはとても楽しい。GRは日常のスナップに似合うカメラなので、人気写真家の川内倫子さんを真似てGR2で撮った正方形フォーマットの写真がブログなど多く掲載されそうだなぁ……なんて思ってしまった。
GR2には、21mm相当の画角が得られるワイドコンバーションレンズと40mm相当の画角が得られるテレコンバージョンレンズなど、数多くのアクセサリーが用意されている。豊富なアクセサリーはGRの魅力のひとつだろう。今回はワイドコンバーションレンズを一緒に借りることができたので、画角を比較して撮影した。本来なら新しいテレコンバージョンレンズの画像も比較して掲載したかったのだが、発売前で間に合わなかった。
アスペクト比「1:1」モードで撮影 |
通常の「4:3」モードで撮影 |
アスペクト比「1:1」モードで撮影 |
通常の「4:3」モードで撮影 |
アスペクト比「1:1」モードで、正面からではなく少し斜めから狙ってみた |
アスペクト比1:1モードでバラをマクロ撮影 |