――それで、残りの男性3人でグループを結成されたわけですね。
藤巻「ええ。でもそのせいで、そのバンドやってた時に地方とか呼ばれて行くと、地元のイベントの主催者とかが、『え、"まりちゃんズ"はどこ?』」って。で、『はい、僕らが"まりちゃんズ"です』って言うと、『ええっ、男なの?! まいったなあ、"まりちゃんズ"っていうから女かと思ったよ』っていうようなこともありましたね(笑)」
藤岡「それがもう35年ぐらい前の話ですね」
活動時のアルバム「三巴狂歌」まりちゃんズ |
活動時のアルバム「お買徳」まりちゃんズ |
リバイバル版アルバム「ベスト」まりちゃんズ |
リバイバル版アルバム「ワースト」まりちゃんズ |
――70年代に活躍されていらした時には、今や伝説の番組となった『ぎんざNOW!』とかにも、お出になったりしたんですか?
藤岡「2回……でしたっけ?」
藤巻「いや、1回。最初、レギュラーって言われてて、『ブスにもブスの生き方がある』をナマ放送で歌ったんですね。それで翌週、同じ曜日に出るのかと思ってスケジュール聞いたら、『もう、いいです』みたいな(笑)」
藤岡「降ろされたんですね。クレームがすごかったらしいです」
藤巻「『あんなヤツらを出すな』みたいな(笑)」
――そんなこんなで結局、「まりちゃんズ」としての活動は2年ほどで終わってしまうんですね。
藤岡「いや、売れると思ったんですよ、『まりちゃんズ』が。当時、フォークブームでいい加減なフォークバンドがいっぱい出てて(笑)」
藤巻「(笑)」
藤岡「それで僕らもすぐ売れるかなと思ったら、全然売れなかったんで、あきらめてサラリーマンになりました」