このServer Coreで実現できるサービスとして、現時点で以下が用意されている。
- Active Directory ドメインサービス(従来のActive Directory)
- Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス(ADLDS)
- DHCPサーバ
- DNSサーバ
- ファイルサーバ
- プリントサーバ
- ストリーミング メディア サービス
- IIS 7.0
IISに関してはBeta3ではServer Core上では動作しないが、2007年6月にリリースされたCTP(Customer Technology Preview)版では利用可能となっている。またIISでは.Net Frameworkを実装していないため、ASP.NETは動作不可となっている。
また、オプション機能として、
- バックアップ
- Bitlocker ドライブ暗号化
- フェールオーバー クラスタリング
- マルチパス I/O
- ネットワーク負荷分散
- リムーバブル記憶域
- 簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP)
- UNIX ベース アプリケーション用サブシステム
- Telnet クライアント
- Windows インターネット ネーム サービス (WINS)
が利用可能となっている。
Server Coreを起動させると、単に真っ黒のMS-DOSの画面ではなく、UNIXでいうところの"MotifベースのX"といった趣だ。ログオンすると、デフォルトでは無地のデスクトップにコマンドプロンプトの画面が1つ配置された形で起動する(図2)。
マウスが使えないわけではなく、たとえばnotepad.exeを起動するとかメッセージウィンドウにフォーカスを移すといった場合にはマウス操作を行うことになる(図3)。
ほとんどの操作はこのコマンドプロンプトへのコマンド入力(またはMMCでリモート操作)で行うことになる。
このデフォルトのServer Coreの設定から必要な機能を追加するには、コマンドプロンプト上で、たとえばプリントサーバとしてサービスを起動させるには、
start -w ocsetup Printing-ServerCore-Role
といったコマンドで実現することができる。
IIS 7.0に関しては、.NET Frameworkは利用できないため、IISを稼働させても静的なWebページしかできないが、PHPは動作可能とのことだ。また同様の理由で、コマンドライン管理ツールであるPowerShellも動作させることはできない。