デザインを全面に出したLG電子

LG電子のブースでは、デザイン性の高さを全面に出したアピールが行われていた。PCや携帯電話、ポータブル・マルチメディア・プレーヤーからテレビにいたるまで、機能もさることながらデザインの良さが際立っていた。

LG電子が若者向けに販売しているポータブル・マルチメディア・プレーヤーの「&」シリーズ。展示されていた「T54」は「Shining Metalic Color」という光沢ある素材を採用したスリム端末だ。広視野角の画面はタッチパネルとなっているので、前面にボタンのない、すっきりした印象となっている。

音楽および動画再生のほか、テキストの音声読み上げ、地上波DMBの受信や録画が可能。内蔵メモリは2GB/4GB/8GBの3種類だ。

オレンジのほか、ブルーやグリーンなどカラーも豊富なT54

画面を円を描くように指で触れると、ボリュームを大小に調節できる。また地上波DMB視聴の際、画面を右から左へ、指で線を描くとチャンネル切り替えが可能だ。ボリューム調節やチャンネル切り替えの際は、半透明のピンクの文字が表示されて、操作状態を確認できる

PCもデザインにこだわった製品が多かった中、とくに関心を集めていたのが「デュアルLCD」を採用したノートPC「R200」だ。これは外部に2.5インチの小さな画面と、そのすぐ右横に画面上のメニューを操作するための、タッチセンサーボタンがついているのが特徴だ。

この2.5インチ画面で、ノートPCを閉じたままメール確認や音楽・写真鑑賞、ミニゲームなどを楽しむことができる。たとえばノートPCで音楽鑑賞する際、その都度画面上で選曲などの操作をしていたのではバッテリーをすぐに消費してしまう。その点外部の小型画面で操作すれば、バッテリー駆動時間が長くなるというわけだ。LG電子によるとR200の小型画面で音楽鑑賞を行えば「100時間程度の聞くことが可能」だということだ。

2.5インチの小型画面を実際に操作してみたところ、画面が小さすぎて表示される文字などが見にくい感も否めなかったが、そこはバッテリー駆動時間には変えられないということなのだろう。

また画面右横にあるタッチセンサーは、電子製品のスリム化やデザイン向上が進む韓国メーカーが、家電製品などに多く採用している方式だ。一見大変スマートでデザイン向上には確かに貢献するのだが、触れる位置がずれたり、触れ方が不十分と認識されたり、と思ったような操作ができないことも多々あった。今後はこうした部分を改善し、デザインと実用性の両立が進んでほしいものだ。

12インチ画面のほか、外部に2.5インチ画面も搭載した「R200」。IEEE 802.11n Draftによる通信も可能。価格は約224万ウォン(約28万7,300円)

イベントの一環として、「デザインのLG電子」を印象付けるためのファッションショーも行われていた。ファッショナブルな衣装に身を包んだモデルたちが、LG電子の製品を手にしたり使ったりしながら、ファッションとしての電化製品、ファッションと電化製品の融合などをアピールしていた。

ファッションショーの一場面