それでは「912T」の機能を紹介していこう。まずはワンセグから。最近の携帯電話では高機能モデルならずともワンセグの搭載は進んでおり、ハイエンド機の「912T」ではもちろんワンセグが付いている。
ディスプレイは光の反射が少ないようで、屋外でも見やすい。操作キーを押すことでチャンネル情報の表示や画面切替ができる。またサイドのカメラボタンを押すことで画面キャプチャーが、長押しすると録画ができる。録画したファイルは、本体のほかメモリーカードにも保存可能だ。ワンセグの基本的な機能として、字幕や音声切り替えなども、もちろん使える。
ディスプレイを裏返した視聴スタイルでもワンセグが楽しめる。この場合は液晶横のセンサーキーでチャンネル切替を、本体サイドのキーで音量調整が行える。このように操作キーが隠れ、全面液晶のようなスタイルでワンセグが楽しめるのだ。センサーキーは青く彩られ、触れるだけでチャンネルが切り替わる。
また、「912T」はBluetoothに対応しており、ミュージックプレーヤーだけでなく、ワンセグの音声出力もBluetoothで行える。ソフトバンクモバイルでは、Bluetooth対応端末用の同社純正オプションとして、ステレオヘッドセット「ZTBAC1」を7,000円程度で販売している。これを使えば、ワイヤレスでワンセグの音声が聴ける。このほか、以前から東芝携帯電話向けのオプションとして販売されているBluetoothレシーバー「TSLAF1」も利用可能だ。ちなみに、両方ともSCMS-T対応のため、実はauの東芝製Bluetooth端末でも使える。
今回試した限りでは、上記以外のBluetoothヘッドセット(SCMS-T非対応)でもミュージックプレーヤーで音楽を聴くことはできたが、曲が切り替わるときや、着信後の音楽再生などの復帰時に、上手く音楽を再生できないことが多かった。いずれにしても、ワンセグ音声が聞けるSCMS-T対応ヘッドセットはまだ数が少ないので、音楽をワイヤレスで楽しみたいなら、「912T」と一緒に純正オプションを買っておくのが無難と思われる。それ以外のBluetooth機器を使用する際は、機器の販売元が案内している対応状況をよく確認したほうがよいだろう。