Windows Vista SP1は、エクスプレス (Express)、スタンドアローン (Stand-alone)、スリップストリーム (Slipstream)など、複数の方法で提供される予定だ。エクスプレスはオンラインを通じたアップデートだ。対象となるPCに合わせて必要なアップデートだけが提供される。一般的には、およそ50MB程度になるという。スタンドアローンは、複数のPCにSP1を適用するユーザー向け。多様なPCに対応できる大きなパッケージをダウンロードし、System Center Configuration Manager 2007のようなディストリビューションツールを用いて複数のPCに導入する。スリップストリームは、SP1を含むメディアでの提供。Windows VistaのリテールメディアがWindows Vista SP1スリップストリームメディアにアップデートされ、またボリュームライセンス顧客にも提供される。

数週間後とされるベータリリースは、非常に小規模なグループ(10,000人以上)からスタートする。その後、MSDNやTechNetのサブスクライバーを通じて規模を拡大する計画だ。

最終版のRTM目標は2008年第1四半期だが、ベータプログラムの結果に左右される。またWindows Vista SP1はWindows Server 2008 (現在ベータ3)と平行して開発されており、どちらかのトラブルが全体的なスケジュールに影響を及ぼす可能性がある。米国時間の8月29日にWindows Server部門がブログを通じて、年内を予定していたWindows Server 2008のRTMを2008年第1四半期に延期することを明らかにした。しかし現時点では、2008年2月27日に米ロサンゼルスで開催予定のWindows Server 2008、Visual Studio 2008、SQL Server 2008のローンチ・イベントには「影響しない」としている。