iLife '08は「初バージョン以来の大きな進化」だという。特に機能強化が行われたのがiPhotoとiMovieだ。

「iPhoto」では新たに「Event」という写真の整理方法が追加された。今日のパソコンユーザーは毎日のようにデジカメで写真を撮り、写真管理ソフトにはすぐに数百、数千枚の写真がたまってしまう。スクロールでは到底ブラウズできるような枚数ではなく、AlbumにまとめてもAlbumが増えすぎて、iPhotoの左側のコラムがAlbumだらけになる。そこで効率的に写真をグループ化し、簡単にブラウズできるようにしたのがEventだ。「野球の試合」「誕生パーティー」など、イベントごとに写真が自動的にまとめられ、Eventがメイン画面に一覧表示される。Eventをダブルクリックすると、グループ化された写真が表示されるが、一覧表示のままカーソルをEventに合わせてドラッグするだけで、Eventのサムネイルが中身の写真のスライドショーになるスキミングというブラウズ方法も用意されている。

従来のiPhoto。写真が増えるにつれて、左のコラムにAlbumがずらり

大量の写真をEventですっきりと整理。左側のコラムのトップにEventライブラリ。フォトライブラリも残されている

Appleの調査では、1つのイベントで撮影される写真は約50枚。5000枚の写真をイベントごとに整理すれば、100のEventにまとまる

Eventの自動的なグループ化は1日単位で行われる。昼間に野球の試合、夜に誕生会というように、1日に複数のイベントがあったり、旅行などで1つのイベントが数日にわたるケースもある。その場合は、Split(分割)、Merge(結合)を使って修正する。

Eventは1日単位で自動作成される。イベントと合致しなかった場合はSplitまたはMergeで簡単に修正できる

また表示しておくほどではないけれど、捨てられない写真を表示せずに保存しておく"Hide"という機能が用意されている。同じような写真、今ひとつ気にいらない写真でiPhotoのフォトライブラリが乱雑になるのを防げる。

検索機能も強化ポイントの1つで、検索ボックスから名前、日付、キーワード、レーティングなどを使って、フォトライブラリ全体を柔軟に絞り込めるようになった。

ユニファイド検索で、フォトライブラリの効率的な絞り込みが可能

Eventにカーソルを合わせてドラッグすると、サムネイルが中身の写真のスライドショーになる(スキミング)

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