超アンバランス(?)なマシン

T-ZONE PC DIY SHOPにて、ちょっと変わったマシンのデモが行われている。iBASEのMini-ITXマザーボード「MI900F-R」に、GeForce 8800 Ultraのグラフィックカードが搭載されているもので、当然ながら、基板からはグラフィックカードが大きくはみ出してしまっている。

動作デモが行われていた。このマシンはいつもの店員M氏が製作したもの

でかいグラフィックカードの下から小さなマザーボードの基板が見える

普通であれば、「せっかくマザーボードが小さいのに意味ないやんけ」となるところだが、これはこういった"あり得ない"組み合わせのシステムでも、Lubicを使えばケースを作ることができる、ということを見せるためのデモ。同ショップ3Fには先月、Lubicのコーナーが新設されたばかりで、そのアピールでもある。

新設されたLubicのコーナー。今なら全品6%オフだ

ヒートパイプ直付けクーラー

ヒートパイプが直接CPU表面に接触するタイプのCPUクーラーに新製品が登場している。いままで、こういったタイプでは、ザワードの「ZikaRay」やサントラストの「薙刀」などがあったが、新たに発売されたのはXIGMATEKの「HDT(Heat-pipe Direct Touch)」シリーズの3製品。T-ZONE PC DIY SHOPと高速電脳で入荷が確認されている。

HDTシリーズの3製品(左)。すべてXINRUILIANのファンを搭載している

直接CPUにヒートパイプを当てることで、冷却効率が高くなるという

9cmファンを搭載する「HDT-S963」は、この3製品の中ではエントリーモデルとなるもの。ヒートパイプは6mm径のものを3本採用しており、価格は3,480円だ。一方、「HDT-S983」では、ヒートパイプが8mm径になるほか、フィンの形状も表面積を増やした凝ったものになる。こちらの価格は4,980円。

ヒートパイプはどちらも3本だが、HDT-S963(左)とHDT-S983(右)では太さが異なる。背の高さは全く同じだ

HDT-S983のフィン表面にあるデコボコは表面積を増やすためだとか。また中央の凹みでエアフローを左右に分ける

そして「HDT-S1283」は、12cmファンを搭載する大型のCPUクーラーとなる。ヒートパイプは3本で、こちらも径は8mm。価格は5,480円だ。これら3製品は全てサイドフロータイプのCPUクーラーだったが、トップフロータイプの「HDT-D1264」も9月に発売されるようだ。

HDTシリーズのハイエンド製品「HDT-S1283」

あの冷却パーツはどうなった?

すでに「夏ど真ん中」ということで、PCパーツメーカーとしては、本来ならばもう冷却系の製品などは発売していないとおかしい時期。しかし、様々な事情でズルズルと遅れてしまうのも、この業界では良くあることだ。

以前ご紹介したペルチェ素子搭載のCPUクーラー「MA-7131DX」(MACS Technology製)は、先月末の発売を予定していたが、再び延期されてしまった模様だ。部品調達の遅れが原因だという。今度は8月下旬の発売を予定しているとのことで、どうやら「残暑用」になってしまいそうな勢いだ。

ペルチェ素子を搭載するMACS Technologyの「MA-7131DX」

またこちらも遅れていたZALMANの水冷キット「Reserator XT」だが、代理店からの情報では、来週8日の発売開始で決定したようだ。14cmの大型ファンを搭載するハイパフォーマンスモデルで、予価は56,800円。「Reserator 2」がとんでもなく遅れただけに油断は禁物だが、何とかお盆前に滑り込みセーフとなりそう。

ZALMANの「Reserator XT」(COMPUTEXで撮影)。まるでキューブPCのような外観が特徴だ