これらのITツールは導入すべきでしょうか。文書化、評価、テストの支援ツールの導入を検討している企業は多いかと思います。ではIT全般統制やIT業務処理統制を支援するITシステムの導入は本当に効果があるのでしょうか。

2007年5月に発表されたFinancial Executives Internationalによる米国企業におけるSOX対応コスト調査によると、SOX法対応コストがIT導入により削減されたという結果が出ています。調査対象は平均68億ドルの売り上げの200社です。

SOX法404条対応コストが2006年は290万ドルでしたが、これは2005年度に比べて23%減、2004年度に比べて35%減でした。

コスト減の内訳は、外部監査人コストは11%減と若干減少したのみですが、自社内の効率が増したこと、学習曲線がポジティブなこと、そしてITシステムとソフトウェアの利用により自社内コストが低減しています。

ITシステムを統合した企業は2006年度に170万ドルのコストだったのに対して、システムが分散している企業は400万ドルでした。つまりシステム統合は文書化やテストの対象ポイント数が減るために、これらに関するSOX法対応コストが減少することになります。

つまり、自社内のITシステムを統合しきっちりとIT全般統制、IT業務処理統制を行えば、ITに関する内部統制対応コストは減少するのです。

提供:オービックビジネスコンサルタント

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