プロなら買っておけ
現在、「EOS-1D Mark III」は最強の仕事カメラである。フルサイズ撮像素子、1600万画素がどうしても必要というなら「EOS-1Ds MarkII」にするしかないが、撮像素子以外の点ではすべて Mark IIIが上まわっている。それでいて値段ははるかに安い。「プロなら買っておけ」というカメラである。
アマチュアはどうだろう? 街でスナップを気軽に撮影したいというなら勧めないが、望遠レンズを使った撮影が多いなら、 Mark IIIはとてもいい。レンズも大きいから大柄な Mark IIIとのバランスも悪くないだろう。もちろん手持ちで撮るなら、腕力を鍛えておく必要はあるが。
先日、仲間うちで「家で猫を撮るのに最適なカメラはどれだろう」という話をしていた。室内は暗いし、猫は動きが速い。けっこうやっかいな被写体で、その時も結論は出なかった。しかし Mark IIIで狙ってみたところ、室内の薄暗がりにいる黒猫が普通に撮れてしまった。毛並みもちゃんと写っている。性能というのは圧倒的なのだと思った次第。
鎌倉・あじさい寺にて。梅雨の晴れ間のようなコントラストが気持ちいい。 |
日陰であじさいを撮影。触ると花が落ちてしまいそうな軟らかさ。 |
古い鐘突堂に敬意を払って「ニュートラル」で撮影。 |
これも「ニュートラル」で撮影。質感がいい。 |
花を撮影していたら幼いキリギリス(?)がいた。そのうち「ギーッチョン」と鳴くようになるのだろうか。 |
何のことはない夕暮れの木立なのだが、妙にリアリティが高かったので採用。 |
公園で遊ぶ子供。どうやら隠れているつもりらしい。すぐに友達が走ってきた。 |
夕方、店の看板に照明が灯った。もっと露出を落として撮影したほうがよかった。 |
ちょっと曇りぎみだったので「風景」で撮影したら、花の朱が立ちすぎた。 |
いつもの公園の夕暮れ。細部まで驚くほどリアル。 |
テスト撮影:川上卓也(Mediart)
作例撮影:加藤真貴子(WINDY Co.)
レポート:西尾 淳(WINDY Co.)