さて帰りは奮発してビジネスを選択した。ビジネス車は12両編成中の6号車1両で、日本のグリーン車同様の2 + 2配列だ。座席のクッションもやわらかく前後感覚も広いためかなり快適である。また座席と座席の間には電源コンセントがあるため、車内でノートPCを利用して仕事するときなどに便利だろう。料金はエコノミーの約2倍弱となるため乗客の数は少なく、混雑時やゆったりしたいときなどはこちらを選ぶのもいいかもしれない。
車内販売はビジネス車で2-3回、エコノミー車で1-2回まわってくるようだ。お菓子と飲み物が中心。ワゴン側面のイラストは携帯ストラップなど"台湾新幹線グッズ"。おみやげにいかが? |
台湾新幹線は新規に路線を引いた部分が多く、沿線の大半はのどかな光景だ |
この左営→台北間では携帯電話の画面を凝視するのをやめ、待受画面のスクリーンショットを1分おきに自動保存してみた。こうすることにより走行中のアンテナ状況が自動的に保存できるわけだ。帰りの410号列車は各駅タイプで台北までは2時間、保存した待受画面を見てみると、行きの台北→左営間と同様の感度状況を確認することができた。
台湾は携帯電話普及率が100%を超えており、誰もが日常的に携帯電話を利用している。台湾新幹線は今後国内の都市間移動手段としてさらに利用者が増えていくだろう。その車内で携帯電話が利用できない区間 - とくに人の移動の多い台北←→台中 - があるのは残念だ。まだ開業して間もないこともあるが、今後地下やトンネル内でも途切れず携帯電話が利用できるようにぜひ改善してほしいものだ。