今回はOne More Thingに加え、さらに「One Last Thing」が披露された。内容は6月29日リリース予定のiPhoneで、今年1月のMacworldやホームページでの機能プレビューに加え、さらに細かい動作内容が紹介された。

iPhoneのアプリケーション開発はAjaxやHTML等のベーシックな技術を用いるもので、専用のSDK等は提供されないという。その代わり、標準ブラウザとしてSafariの技術がインプリメントされており、通常のフロントエンドのWebアプリケーションを開発する要領でiPhone向けのアプリケーションを簡単に記述できるというのがAppleからのメッセージだ。紹介されたデモでは、住所録ソフトの電話番号から直接電話機能を呼び出したり、記述された住所を基にGoogle Mapsですぐに内容を確認できるなど、簡単に機能面での連携が行える点がアピールされた。前述のSafari for Windowsに加え、iPhoneでもSafariを前面に押し出してきた点が興味深い今回のWWDCだ。

iPhoneの機能プレビュー。マルチポイントでのクリックに対応するほか、特定のアプリケーションから別のアプリケーションの機能を簡単に呼び出せるなどの特徴がある。またベースの技術としてSafariを搭載しており、Webアプリケーションを開発する感覚でiPhoneアプリケーションを開発できるという