Jobs氏が「Leopardの10の新機能」と題して紹介した新機能の数々は昨年2006年のWWDCで発表された内容から大きな変化はないものの、1年の時を経て機能のブラッシュアップや新規追加が行われている。その1つがFinderに実装された「Cover Flow」で、フォルダ内のファイル群の内容を、3Dアニメーションを使ってパラパラ漫画を見るような要領で閲覧できる。Cover FlowはテキストやPDF、Word/Excel、画像、動画などのさまざまなファイルタイプに対応し、内容の違いを意識せずにスムーズに内容を確認できる。またCover Flowで閲覧中にスペースキーを押すことで「Quick Look」と呼ばれる専用のプレビューウィンドウが開き、さらに拡大した状態で細かく内容を見ることが可能だ。

Finderに実装されたCover Flow

Cover Flowで特定のファイルを選択すると、Quick Lookと呼ばれる専用ウィンドウで内容をさらに細かく確認できる。ファイルタイプの拡張はプラグイン形式

またアプリケーションランチャーのDockも進化しており、「Stacks」と呼ばれる形態で「Applications」や「Downloads」といったフォルダの内容を1つにまとめ、引き出しの内容を見るかのように逐一引き出して特定のファイルを選択することが可能。デスクトップの整理やアプリケーションランチャーとしての機能が強化されている。

Dockを拡張してStacksと呼ばれる格納形式をサポート。2種類の表示形式があるようだ

LeopardはBasic、Premium、Enterprise、Ultimateの各バージョンがそれぞれ129ドルで用意される……わけではなく、Windows Vistaのバリエーションが多いことを皮肉るパロディネタ