2006年秋に鳴り物入りで船出した携帯電話の番号ポータビリティー制度(MNP: Mobile Number Portability)は、開始から半年が経過。各社、緒戦の「成績」が判明するとともに、通期の決算時期も迎え、その明暗がくっきりと分かれた。結果は、いうなれば、予想通りでもあり、予想通りでもなかった、といえるかもしれない。
大方の読みがほぼ的中したのは、KDDIが実に順調にユーザー数を伸ばし、独走したこと、そしてNTTドコモの苦戦だ。そして、意外といえば語弊があるかと思われるが、ソフトバンクが善戦健闘、といっていい実績をあげていることであろう。MNPのここまでの結果を振り返り、今後の展望を考える。