一方のReadyBoostだが、こちらは「まったく意味がない」。というのは、先のダイアログでもわかると思うが、試用したPCは1GBのメモリを搭載している。マイクロソフトの資料では、ReadyBoostが効果を発揮するには、メインメモリと同じかそれ以上の容量が必要としている。しかし今回の環境では、ReadyDriveの387MBを差し引いた容量しか割り当てられていない。すなわち600MB強しか割り当てられていないわけで、効果は計測不可能でも妥当といったところだ。
Windows Vistaユーザーの間では、1GB以上のメモリを搭載する環境では、ReadyBoostの効果がさほど大きくないことがよく知られている。昨今のDRAM価格の低下もあり、ノートPCでも1GB以上のメモリの搭載は珍しくなくなる可能性が高い。となれば、Intel Trubo Memoryの機能のうち、ReadyBoostの機能はあまり恩恵がない(はっきりいって無駄になる)ケースも多くなる可能性がある。ReadyBoostをオフにしたときに、空き容量をReadyDriveに割り当てられれば、無駄がなくなるわけで、ドライバレベルでの対応が可能ならば改善を要望したい点ではある。
ベンチマークを掲載したついでといっては何だが、Intel Turobo MemoryのReadyBoostをオンにした状態でのオーバーオールスコアも掲載しておこう。いずれもノートPCとしては、なかなか優秀なスコアといえるのではないだろうか。