PCMark05 v1.2.0
FutureMarkhttp://www.futuremark.com/
グラフ3はPCMark 05のOverallだが、こちらはシングルスレッドのテストが多い関係でSandraほどは差が付かない。結果、マルチスレッドを考慮したPCMarkとかCPU Testのみ差があり、Memory/Graphics/HDDといったシングルスレッドテストは、動作周波数の低いQX6700のみがやや落ち込むといった、きわめて判りやすい結果に。
CPU Testの詳細をグラフ4に示すが、Single Threadのテスト(File Compression~Audio Compression)は、X6800とQX6800がほぼ同等。それでも微妙にQX6800のスコアが落ちるのは、やはりコアの数が増えた事によるオーバーヘッドの増加があるということだろう。逆にMultiTasking Test #2(4 Thread)ではQX6800がX6800のきっちり倍のスコアを出しているあたり、性能を引き出すにはやはりアプリケーションの対応次第ということを再確認させてくれる。
SYSMark2004SE
BAPCohttp://www.bapco.com/
ではそのアプリケーションの代表例としてグラフ5にSYSMark 2004 SEの結果を示す。動作周波数が同じだからQX6800が最高速で決まり、と単純に行かないところが面白い。確かにInternet Contents Creationはそうなっているが、Office Productivityがやや伸び悩んでいる。Internet Contents Creationの結果(グラフ6)では2D Creationが大きく伸びる事でスコアを稼いでいるが、3D Creationではそうでもないなど、多少バラつきがあるのが判る。これがもっと極端なのはOffice Productivityの結果(グラフ7)で、全ての結果が、
QX6700 < QX6800 < X6800
となっているのが判る。絶対的な成績差という意味ではそれほど大きくないにしても、CPUの数が増えることによるコンテクストスイッチングの多さとそれに伴うオーバーヘッドは無視できない、ということを示す結果となった。