データセンターの現場で
―小田さんの普段のお仕事についてお聞かせください。
小田:私は業務統括グループに所属しています。この部門はデータセンターの入退館管理、お客さまからのお問い合わせの対応、清掃なども含む館内のアメニティ管理、CC1(中央センター)のなかにある@Caféという軽食をお出しするカフェやコンビニエンスストアの運営会社との調整などを担当しています。そのなかで私は、お問い合わせの対応、お客さまの要望や改善点の検討などの関係各所との調整や申請用のWebのシステムのデータ管理などの業務にあたっています。
―今回の新型コロナウイルスの流行で、小田さんはどのような役割を担っていましたか?
小田:お客さまへの情報発信、お客さまからの個別の調整要望や調整事項などの対応をしていました。「アット東京はこういう対策をとっています、こういうふうに対応します」ということ、そして「PCR検査を受ける方が当社データセンター内で出たら、センターを利用しているお客さまにはきちんとお知らせする」という私どものポリシーにのっとり、情報収集も担当していました。
―大変だったこと、苦労したことは?
小田:緊急事態宣言の発令前、感染者数が非常に増えていた頃の情報収集や、不幸にも罹患された方がいらした場合の対応など、平日も休日も関係なく対応する必要があったことですね。当社は日英同時にお知らせします。英訳などはほかのメンバーに助けてもらって、自分が頑張ったというよりグループ全体で対応した、という感じです。そして、当社の社員からはまだ罹患者はいませんが、油断はできませんし、もちろんしていません。
データセンター内をくまなく見渡し、やるべきことをやる
―委託先のみなさまの取りまとめもすばやく、小田さんの対応は見事だったとほかの方から伺いました。どのようなことをなさったのですか?
小田:まず、館内のドアノブなど、よく手が触れるところの消毒を徹底的にしました。委託先さまも人数を増やせないなかで、優先順位をつけて、限られたリソースのなかで安全性を高めるように力を合わせました。ここは声を大にして言いたいのですが、一番大変だったのは、実際動いてくださっている委託先のみなさまです。データセンターのメンバーそして社員全員が本当に感謝しています。
―リスクを避けるために席の配置を変えたりもしたとか。その手配は大変でしたか?
小田:什器の移動や消毒液の手配は別のメンバーが担当していましたが、在庫が足りなくなるのでは、という危機感を全員が持っていました。幸い必要数を確保できてよかったです。また、部屋を分けるにあたって電気ケーブルや通信回線を動かすのは大変なのですが、見ていて本当にチームワークのよさを感じましたし、電気や通信の配線を全部自営でできるプロの集まりなのだ、と実感しましたね。
「働く人の健康と命が第一」という大前提がスピーディーな対応を可能に……委託先のみなさまにはとにかく感謝
―働く人の命と健康という大前提がゆるぎなくて動きやすかった、というのを前回のインタビューでお聞きしました。アット東京のデータセンターの現場側でもそうでしたか?
小田:安全のために備えられるものは迅速に備えようという方針だったので、現場としてはとてもやりやすかったです。
―大前提の方針に沿えば、決定は早かった?
小田:はい。「アット東京のオフィスで、そしてアット東京のデータセンターのなかで働く方々すべてのため」という目的が明確なので、たとえば情報発信ひとつにしてもLINEでばんばんやり取りがあって発信する内容がすぐに出来上がります。さらに、オンライン上だと敷居が下がるというか、普段一緒に仕事をしないような方々と近いところで仕事ができて、いい経験になりました。
―在宅勤務の環境、ツールが整うのは早かったですか?
小田:早かったです。システム管理部門のみんなが頑張って予定を前倒ししてくれて、それで素早く環境が整って、本当に有難かったです。とはいえ、私たちは現場で電話を受けたりお問い合わせの対応をしたりする必要があるので、グループ内のローテーションで在宅勤務を取り入れています。
―最後に何か一言お願いします。
小田:私たちが対応を考えていますが、実際に動いてくださるのは、たとえば感染のリスクもあるけれど体温測定を担当してくださっている警備の方々だったり、毎日何度も館内を回って消毒してくださっている清掃の方々だったりするんです。このように実際に動いてくださっている委託先のみなさま方への感謝を、もちろん直接お伝えしてはいますが、あらためてここで申し上げたいと思います。
[PR]提供:アット東京