グローバルカスタマー2社のITエグゼクティブがZSXの高い効果を語る
ユーザーセッションでは、本番環境でZDXがどのように課題を解決したかについて、2社の事例が担当者によって語られた。
1つ目は、世界最大の法律事務所の1つである英国を本拠とするDLA PiperのCIO Paul Gilford氏のセッションである。
急成長を続ける同社では、IT資産をよりモダンなかたちへと移行する中でセキュリティとパフォーマンス、デジタル化に重点を置いているという。そうしたなか、より広範なクラウドとゼロトラストアーキテクチャーへの移行の一貫として、2019年よりゼットスケーラーを採用。
すると2020年に新型コロナウイルスの影響により。何千人もの社員が自宅勤務となるなか、ZoomやMicrosoft Teamsの使用が増加し、パフォーマンスやレイテンシーの問題に頭を悩ませるようになる。しかし同社では、エンドポイントにZscalerのエージェントが配備されていたため、そのデプロイによるパフォーマンスへの影響はなかったという。
Paul氏は、「ZDXの導入はスムーズに進み、エンドツーエンドのデジタルエクスペリエンス監視をすぐに行えるようになりました。今、当社のすべてのサービスデスクはZDXを活用し、問題をより迅速に発見し、診断することができています」と笑顔で語り「今後はITSMにServiceNowとZDXを統合して活用したいと考えています。引き続きZDXのエンハンスメントに期待しています」と強調した。
続いて、SanofiのHead Global Connectivity and Security Solutions Matthias Quernheim氏が登壇した。新型コロナウイルスが拡大する以前からネットワークの変革に着手していた同社では、2020年7月にZIAとZPAの両モデルの導入を完了。これにより、2020年前半から全社員の約75%がパートタイムまたはフルタイムで自宅勤務を行っているが、当初はインターネットのパフォーマンスと帯域について懸念していたものの、実際にはこれらの問題は生じなかったという。
「ZDX導入前には常に障害の確認に多くの時間を要し、エンドツーエンドの可視化が欠如していましたが、ZDXにより現在は問題の検出が迅速に行え、解決のアドバイスも可能となっています」(Matthias氏)
現在、同社では主に2つのユースケースがあり、1つは個々のユーザー問題の簡略トラブルシューティングで、もう1つはエンドツーエンドの積極的なソフトとサイト監視だという。
「最近のMicrosoft TeamsとZDXの統合実現により、ある特定の地域や国で接続性が悪い場合にも積極的な対処が行えるようになりました。ZDXの導入効果は、我々がZDXに精通し、またZDXの拡張に従ってますます高まっています」とMatthias氏は高い評価を示した。
主要テクノロジーパートナー企業からのコメントも
最後の講演は、Zscaler EVP,Business and Corporate Development Punit Minocha氏だ。同氏は、デジタルエクスペリエンス監視の分野において、Zscalerがその能力を一層高めるために技術エコシステム・パートナーと取り組んでいる内容について紹介した。
まず、Microsoftと密接に連携することで新機能の開発ペースが向上したという。また、Microsoft TeamsやZoomとの統合を果たすとともに、ServiceNowと協力してサービスオペレーションとヘルプデスクチームに権限を与え、ユーザーエクスペリエンスの問題について不可欠な可視性と速やかなチケット発行を可能にした。
ここで、ZDXをこれほどまでに強力なツールにすることに貢献した主要パートナーの声として、3社からコメントが寄せられた。
まず、ServiceNow SVP&GM、Operations Mgmt Portfolio Jeffrey Hausman氏は、「Zscalerとの連携に非常に大きな期待を寄せています。働く場所を問わず、すべてのアプリケーションに優れたエクスペリエンスを提供できるようにしたいと思っており、ZDXとの統合により重要な可視性を獲得したServiceNowは、働く環境が多様化するなかでもインシデントにシームレスに管理できるようになります。すべてのユーザーが恩恵を受けると思いますが、これは両社のパートナーシップの始まりに過ぎないでしょう」と力説した。
続いて、Microsoft Principal Group Product Manager Uri Barash氏が次のようにコメントした。「Microsoftでは、Zscalerと緊密に連携しながら、適切なデータモードの選択から基盤となる構成の組み合わせの施行まで手掛けたことを誇りに思っています。我々はZDXを通じて何千もの共同顧客にサービスを提供し、斬新的かつ最先端の技術改善を通じてコラボレーションを継続していきたいと思います」(Uri氏)
そして最後に、Zoom President of Product and Engineering Velchamy Sankarlingham氏は、「ZoomとZscalerが協働することで、分散した労働力に対し、高速で安全なクラウドファーストの統一環境を提供することができます。そしてZscalerのZoom向けソリューションにより、企業はセキュリティで保護されたUCaaSプラットフォームに安心して移行でき、デバイスを問わず円滑なアクセス体験が実現できます。ZoomとZscalerのパートナーシップの道程はまだ始まったばかりであり、全世界の顧客をZscalerのデジタルエクスペリエンスで支援できるのを楽しみにしています」とメッセージを贈った。
一連のセッションを終えると、日本の顧客に向けて金田氏が、「ZDXはユーザーのデジタルエクスペリエンスの向上だけでなく、セキュリティとネットワークの管理もサポートします」と力強く語った。
メインセッションに続いて、ZDXのデモを含むテクニカルブレイクアウトセッションはが提供された。こちらにも日本語字幕が提供されているので、ZDXの詳細な機能やUIを確認したい方は必見の内容となっている。
[PR]提供:ゼットスケーラー