安心の保守サポートと、ハードウェアに埋め込まれたセキュリティ

2つめのメリットは「サポート」と「セキュリティ」だ。Dell EMCのサーバ製品のサポート対応の評判の高さは「知る人ぞ知る」レベルにあるが、HCIソリューションでもその強みが遺憾なく発揮される。

ダイレクトモデルをグローバル規模で長く展開してきたせいか、Dell EMCのサポートに対しては、コールセンターが国外にあるという思い込みがあるようだ。しかし、現在サポート拠点はすべて日本にあり、ファーストコールから一貫して国内で対応している。

コールセンター拠点は宮崎と川崎にあり、保守サービス拠点は全国に280箇所。サーバ製品のサポートを担う宮崎コールセンターは設立からすでに12年の実績があり、素早くきめ細かい対応が既存ユーザーから高く評価されている。

「川崎にはグローバルコマンドセンターがあり、サポートのご依頼から保守パーツの手配、サービスエンジニアの現場到着などのさまざまなプロセスの進捗を監視しています。さらに、お客様専任のサービスマネージャをアサインする『Dell EMC ProSupport Plus』というサービスも提供しています。お客様の環境を把握した専任の単一サポート窓口となるだけでなく、月次のレポートや各種ご提案など、一般的には高額なサービス契約に含まれる支援が手ごろな価格で導入できるため、ご評価頂いています」(岡野氏)

一方セキュリティに関する同社の話も興味深い。HCIなどソフトウェアデファインドのソリューションが主流になれば、その基盤となるサーバのセキュリティは今まで以上にデータセンター全体へ影響するという考えだ。

「最新のPowerEdgeサーバでは開発の初期段階から、ハードウェア、ファームウェア、BIOSに対する各種セキュリティ機能を製品設計に組み入れています。サイバー攻撃への『防御・検知・復旧』のそれぞれの観点で、エンドツーエンドのセキュリティ機能を提供し『サイバー レジリエント アーキテクチャ』と総称しています」(岡野氏)

この技術詳細を解説したホワイトペーパーは、日本でも大きな反響を呼んだという。

Nutanixのソリューションは様々なベンダーのサーバで提供され、どこからでも同じ構成で購入できる。しかしHCIを託すサーバハードウェアに、スペックに現れない「安心」の違いがあることは、覚えておきたい。

Nutanixとのパートナーシップで顧客のビジネスを支援

3つめのメリットは、Nutanixとの「パートナーシップ」が生み出す効果だ。ハードウェアの新機能・新技術を生かすには、ソフトウェア側できちんと対応することが必要不可欠。「Nutanixは、さまざまなユーザーのワークロードを最適に実行できるように、第14世代PowerEdgeサーバベースのXCシリーズを共同作業で開発しました。インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー 、BOSS、内蔵HBA、NVMe、RDMAなどの主要コンポーネントに対応し、よりハイエンドユーザー向けの4プロセッサーモデルのXC940も追加されました。加えて、Dell EMCのデータ保護製品 AvamarやDataDomainと連携するData Protection Management Consoleも提供されました。」(川田氏)

当然のことながら、Nutanixの管理ツール「Prism」を使ったワンクリックでのインフラ管理やアップグレードもそのまま利用できる。また、マルチハイパーバイザーに対応し、VMware環境、Microsoft環境、Nutanix/AHV環境での利用が可能なことも、XCシリーズのメリットだ。

川田氏によると、XCシリーズの利用において、ユーザーメリットを最も実感できるのは、導入から展開、トラブルからの復旧、運用管理、自動化といったITライフサイクル管理にあるという。

「工場出荷時に必要なソフトウェアがプレインストール状態で出荷され、導入も熟練のDell EMC ProDeployサービスの認定エンジニアによって行われ、日々の運用もソフトウェアによるシンプル管理が可能です。万一障害が発生しても、ハードウェアの自動障害検知やプロアクティブなサポートが受けられます。XCシリーズは、HCIの本来的なメリットである管理性の高さやシンプルさを最大限に引き出しています。これによって、お客様は自身のビジネスに集中できるようになるのです」(川田氏)

国内事例としては、基幹業務システムのクラウド化を支援するサービスの提供基盤にXCシリーズを採用した通信業者様や、海外展開にあたって仮想化基盤を迅速に構築するためにXCシリーズを採用した化粧品OEM企業として国内トップシェアを誇る株式会社トキワ様などがある。また、グローバルな大規模事例としては、XCシリーズ350ノードで9000台以上の仮想マシンを利用している金融グループ、ソシエート・ジェネラル様などがある。

岡野氏と川田氏は「XCシリーズは企業の多彩なビジネスに対応した多くのラインアップをご用意しており、ホワイトペーパーや導入ガイドなども豊富に揃っています。第14世代PowerEdgeサーバによって強化されたXCシリーズで、自社のビジネスを強化してほしいと思います」と口を揃える。

HCIソリューションで独走するDell EMCとNutanixの勢いは、今後もますます加速しそうだ。

  • Dell EMCとNutanixの強固なパートナーシップがHCIソリューションの勢いを加速

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また、仮想化基盤をHCIで迅速に構築した化粧品OEM企業として国内トップシェアを誇る株式会社トキワ様の事例資料も無償で提供しています。
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