自動製本機能を求めているユーザーが多い

オフィスプリンターに求める付加機能についてアンケートしたところ「文書のデータ化」という項目にもっとも支持が集まった。次点に「印刷後の自動製本機能」「対応用紙の種類が豊富」と続く。パーソナルユースでドキュメントスキャナの人気が高まっているが、オフィスプリンターについても、紙の文書をデジタルデータ化するというニーズが求められている証拠だろう。オフィスプリンターの付加機能について、理想科学工業の担当者は以下のように答えた。

理想科学工業:ビジネスにおいてデジタルデバイスが欠かせなくなった昨今、紙文書のデジタルデータ化はオフィスプリンターの重要な機能だと考えています。オルフィスではオプションの「ORスキャナー」で、そうしたニーズに応えられるようになっています。また、USBメモリ内のデータを出力する機能もオルフィスのオプションには備わっています。最近は「BYOD」(Bring your own device)がオフィスで当たり前になってきていますが、そうしたノートPCやタブレットなどの中にあるデータを、USBメモリ経由で出力することが可能です。

理想科学工業:また次点以下に続く「印刷後の自動製本機能」「宛名印刷」といった用途にもオルフィスは活用できます。オプションの「ORフィニッシャー」では、ステープル止め、丁合、2つ折り、Z折り、3つ折り加工をして出力できます。会議資料や冊子、DM作成などに有効でしょう。また、大量のダイレクトメールや親展に便利なのが「メーリングフィニッシャー」です。これはプリント後に紙を折り、封入封緘までを自動で行ってくれます。一般的な文書出力のほかに親展封書や冊子も社内で作成したいというニーズに対応できるのも、オルフィスの大きな特長です。

「あったらいいな! こんな機能」自由回答編

最後に、オフィスプリンターに搭載されていたらいいなと思う機能について自由回答で読者の方々に答えてもらった。さまざまな意見が寄せられたが、ここでは「スマートフォンとの連携」「シュレッダー機能の搭載」「冷却装置の搭載」といった意見について、理想科学工業に伺ってみた。

「スマートフォンとの連携」

理想科学工業:前述しましたが、さまざまなデバイス機器がオフィスで活用されるようになっていますから、こうしたデバイスとの連携は必須だと思っています。現在、事業所で使われている端末はパソコンがメインですが、タブレット端末やスマートフォンの比重が上がってくるのは想像に難しくありません。ワイヤレスでのこうした機器との連携を視野に入れています。一方、次世代の通信プロトコル「IPv6」にはすでに対応済みです。将来的にIPv6による通信環境が整備された時に安心です。

「シュレッダー機能の搭載」

理想科学工業:「出力して数分経ったら自動でシュレッダーに送られる」というユニークなアイデアもありましたね(笑)。おそらく個人情報が記載されたプリントや機密資料を、プリンターのトレーに出しっぱなしにしておくとセキュリティ的によろしくないということから、シュレッダーに関する意見が多く寄せられたのでしょう。実は当社は、セキュリティ対策については別のアプローチで対応しています。プリントデータに暗証番号を設定し、その番号を入力しないと出力されないように設定できます。またオプションで「ICカード認証キット」を搭載できます。これはICカードによる認証機能で、暗証番号を入力するよりもシンプルな操作で出力できます。いずれにせよ「機密文書は出力した本人以外がプリントできないようにする」というご要望にお応えできるよう製品開発しています。

「冷却装置の搭載」

理想科学工業:プリンターやコピー機の中には、ヒーターを使用する製品があるため、こういった意見が多く寄せられたのかと思います。確かに自分のデスクの隣にこうしたプリンターがあった場合、影響を受けるでしょう。ところが、オルフィスシリーズは、プリント時に熱を発しないインクジェット方式です。冷却機能を搭載する必要はありません。


ここまで、読者の方々に答えていただいたアンケートをもとに、理想科学工業の担当者にインタビューしてきたが、特に印象的だったのが「お客様の生産性を高める」ということに徹していること。オフィスプリンターとして最高水準の印刷速度や、事業所のニーズに合わせた多彩なオプション、低い印刷コストなど、まさにオルフィスは“生産性向上”のために開発されたオフィスプリンターであることを実感した。

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