紙は正確に数えられ、側面はズレが生じる事無く揃っていく
さて、お次は紙の枚数を数えていきます。毎日大量に使用する紙を数えるためにも機械があります。担当者の方がおもむろに菊版の紙を設置し、機械が枚数を数え始めました。なんとこの機械は指定した枚数ごとに付箋を入れてくれるそう。さらに驚いたのは、適当に紙を置いたのかと思いきや、職人さんはだいたい500枚だと推測して置いたそうで、数え終わるとなんとその誤差たったの2枚。ここでもプロの感覚のすごさを感じました。
紙の束は斜めに傾く台へ置かれます。間に空気を入れながら、はらはらと紙が動き、側面がぴったりと揃っていきます。頃合いを見て、紙の隙間から空気が抜かれ、斜めだった台が水平になり、紙が揃います。短時間で美しく揃っていくさまは、いくら見ても飽きません。
息の止まるような緊張のカット
印刷物のカットも、職人さんの腕が必要とされます。予め用意しておいた印刷物の束を機械にセットし、光のガイドラインを頼りに、数値を計っていきます。カットする部分の数値や順番を機械に記憶させ、いよいよ裁断です!先ほど計った500枚の束をカットしていきます。昔はこの切れ味の良すぎる機械での事故が多かったそうですが、現在は安全装置として両手でスタートボタンを押さなければ解除できないので、より安全になったそうです。 ごらんください、この切れ味。紙がまるで木材にでも戻ったかのように滑らかな断面です!
紙を美しく折るためには
ここでは、印刷された紙を折る工程が行われています。パンフレットなどでよく用いられる巻三つ折や二つ折、Z折、ジャバラ折など、複雑な折り方にも対応しており、ものすごい音と共にハイスピードで仕上がっていきます!こちらの作業もやはり専門の職人さんの微細な調整力が必要です。折り目は1ミリたりともずれてはならず、ぴったりし過ぎていても今度は開かなくなってしまいます。その時は最初の印刷工程からやり直しになってしまうため、慎重に、かつスピーディーに進められる作業の中で注意力を高め続ける事は本当にすごい!
紙から本にするためにはどうやって綴じてくの?
こちらも初めて見る機械。ページ数通りにトレーに入れられた紙たちは、機械が動き出すと一つの紙の束にまとめられ、運ばれていきます。その先ではローラーによって半分に折られて押し出され、順々に針金で綴じられ、最後に3辺がカットされて完成です。
梱包と送付
一通りの加工作業を終えると、最後の仕上げの工程に移ります。ここでも検品専門の職人さんが、最終チェックをしていきます。この工程でミスが発覚すれば、それこそ印刷からやり直しになる場合もあるそうですが、ツメをおこたらないからこそ、お客さまの信頼を勝ち得ているのですね!この最後の検品を通過したら、人間の手や機械で束ねられていきます。
人の手のぬくもりが感じられるラッピングも良いですね。それにしても皆さん仕事が速い!!このように、最後はキチッと梱包されて送り出された品が、私たちの手元へ送り届けられるのです。
まごころを感じる工場
最新の機械を投入した現場でも、機械任せにする事無く、経験豊富な職人さんたちが全ての工程で徹底的に確認作業を取ることが、最高の仕上がりを迅速なスピードでミス無く仕上げることのできる秘訣だと分かりました。ネットプリントだからって簡単には済ませない、職人さんの腕とまごころを感じた取材でした!
じっくりと沢山の工程を教えてくださりありがとうございました!!
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