商品や企画のプレゼンテーションで欠かせないのが「プロジェクタ」だが、会議室のサイズやスクリーンまでの距離など、利用シーンによって最適なモデルを選ぶのは難しい。そこで、前々回から3回に分け、プレゼンテーションの利用シーンをいくつか想定し、その場に最もマッチする製品をレビューしている。3回目の今回は、フルHD対応で4,000ルーメンの超高輝度プロジェクタ「SP890」を取り上げる。
試用機の主な仕様 [画素数] 1,920×1,080ドット [投写方式] DLP [コントラスト比] 50,000:1 [輝度] 4,000ルーメン [対応解像度] VGA(640×480ドット) ~ WUXGA(1,920×1,200ドット) [画面サイズ] 28型~300型 [投影距離と画面サイズ] 60型ワイド:2.18~3.27m、80型ワイド:2.91~4.36m、100型ワイド:3.64~5.45m [アスペクト比] 16:9、4:3選択可能 [インタフェース] D-Sub×1、ビデオコンポジット端子×1、S端子×1、HDMI端子×1、コンポーネント(RCA)端子×3、オーディオミニジャック×1 [外形寸法] W428×H156×D345mm [重量] 約7.2kg [価格] オープン、BenQ Direct価格は298,000円
30名以上、ときには100名を超える規模の大会議室で行われるプレゼン。新製品発表、社員研修、全社会議など、そうした巨大会場でのプレゼンは、企業戦略上でも重要なポイントとなるのが常だ。特に、対外向けに行われるプレゼンでは、プロジェクタの品質が大きく問われる。たとえ大画面で映し出しても、画像の中身がにじんでしまったり、ピントが甘かったり感じられるようでは、自分達の想いを相手にきちんと伝えることができないからだ。
この規模にマッチするプロジェクタでは、多機能より信頼性に重点が置かれる。大画面にくっきりと投影させる機能が大切なのだ。こうして考えると、おのずと答えは見えてくる。安定した大画面描画性能と高い信頼性を持ち、鮮やかな映像が選れる製品がマッチするというわけだ。