リニューアルのきっかけは採用情報の強化

2008年の8月にBIGLOBEオフィスサービスを活用して、ホームページをリニューアルした株式会社玉正だが、そのきっかけは意外にも商品情報の充実ではなく、採用情報の掲載にあったという。その理由について、特別顧問の米澤実氏はこう語っている。

「商品の発注の合理化よりも、若い人は就職活動で企業のホームページを必ず見ますし、採用のエントリーもホームページやメールで対応する企業が増えているため、就職関連の情報を整えるほうが先だったと思います」(米澤氏)

卸売りの業界では、社員を常時採用していることが多く、特に腕のいい営業マンを求めているという。そのため、若い人にホームページもない会社と思われないように、しっかり情報を配信している会社であることをアピールしているとのこと。商品情報もさることながら、採用関係に力を入れているというだけに、会社やサービスの紹介が丁寧にされており、どのような会社なのかつかみやすい。それに、和食の落ち着いた雰囲気と、安心・安全を感じさせる清潔感のあるデザインで、玉正という企業のイメージをうまく出すことに成功している。

また、ユニークなところでは社員の情報共有にも活用したいという。同社では、社員の数は30名程度とそれほど多くはないが、外勤が中心で、朝の荷積みをして散っていく瞬間しか社員が一堂に集まる機会がないとのこと。それだけに、今後は更新頻度を高くして、社員が忙しい合間にホームページを見て、今週のオススメ品など、自社商品の最新情報を習得できるような状態を作っていきたいという。社員だからこそ看板ともいえる自社のホームページが気になるはず、という発想は確かに説得力がある。

 
和食らしい落ち着いた雰囲気と清潔感のあるホームページ。商品情報に加えて、会社や採用情報も充実している

ウェブショップも展開したいがジレンマも

扱っているものが、誰にでも馴染みやすい食品ということもあって、企業だけではなく個人に対しても販路を拡大していきたいという。しかし、それには大きなジレンマがある。

「本当においしいものが多いが、プロにしか出荷していない。それがもったいない。しかし、ウェブショップを開設してしまうと全国から注文が来る可能性があり、当社がこだわっている“おいしく安全な食材を新鮮なうちに届ける”ということが難しくなってしまう。個人からの1個単位の注文に対して対応できるか、という社内の体制の問題もあり、生半可な気持ちではできない。宣伝はできても、どうやって消費者まで届けるかが大きな課題だ」(米澤氏)

と語る。これは、相手がしっかりと見える地域密着の企業ならではの悩みだろう。調理のプロが使う食材を安全、確実に届けるためにはどうしても配送範囲が限られてしまう。相手の顔が見えない、自社のサービスが行き届かない北海道や九州に食材を送るのには抵抗があるのは仕方がないかもしれない。自慢の成田黄金漬も、無添加・無着色だけに賞味期限が短く、なかなか長時間の輸送は難しいとのこと。しかし、それでもネットのショッピングモールに出店するのではなく、自社でネット販売をやっていきたいという。これは、10年後には調理人もネットで食材を当たり前のように注文する時代が来る可能性を感じているからだ。

そのためにも、簡単に情報を更新できるシステムを求めているという。ホームページ制作の専門業者に頼むと、どうしてもタイムラグが発生する上に費用もかかってしまう。その部分で、BIGLOBEオフィスサービスには大きな期待を寄せており、まだまだサービスを使いこなせていないが、徐々に覚えている最中という。

おいしそうな食材が並ぶ同社の特選品や原材料の一覧。個人への販売が期待されるところだ

小さな会社でもヒットを出せる可能性を秘めている

ホームページには、社外からの信用向上、優秀な人材確保の強化につながるのに加えて、どんな小さな会社でも大ヒットを生み出せる可能性を秘めていると感じるという。とはいえ、本業を外してそちらの道に進むわけではないが、それだけに将来的には力を入れてきたいという同社。プロが納得する高い品質の食材を、2万点も扱っているだけに、ほしいと思った個人が簡単に買える日が来ることを期待したい。

株式会社玉正

昭和46年に設立された食材の卸売りメーカー。和食にこだわりを持ち、オリジナルの西京漬けである「成田黄金漬」の製造も手がける

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