BracketsにもAtomやSublime Textに用意されている拡張機能やテーマ機能が用意されている。多機能なモダンエディタにはだいたいこれら機能が備わっており、Bracketsも例外ではない。
BracketsはHTML、CSS、JavaScriptの編集においてはすでにデフォルトで欲しい機能がほとんど揃っているので、拡張機能を使って機能を追加する必要性は低いかもしれない。しかし、知っておいて損はしない機能だ。
これまでの連載で機能を拡張する例としてVimの操作モードを追加するというのを取り上げている。ここでも同じことを紹介しておこうと思う。
エクステンションのインストール
まず、Bracketsのファイルメニューから「拡張機能マネージャ」を選択して拡張機能マネージャを起動する。
次に、拡張機能の検索フィールドにvimと入力して検索を実施し、対象のエクステンションを選択する。試しにここではVimerbarをインストールしよう。
このエクステンションはインストール後に表示メニューから「Enable Vimerbar」を選択することで有効にできる。
Vimerbarエクステンションで実現される機能は、ほかのVimエクステンションと同様、基本的なVimのキー操作が利用できるようになるというものだ。基本的なところは利用できるし、操作をVimのキー操作に合わせておくのはなかなか悪くないアイディアだ。
また、Bracketsの場合には必要性が低いような気もするが、テーマを変更することもできる。利用方法はエクステンションのインストールと同じだ。拡張機能マネージャを起動してテーマを選択し、インストールすればよい。操作に困ることはないだろう。
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AtomやBracketsそのものを開発するために使われている技術はHTML、CSS、JavaScriptおよびそれに関連する技術および実装系だ。こうしたWeb技術をベースとしたアプリケーションやアプリは今後さらに増加するものとみられる。
理由として、まずHTML、CSS、JavaScriptおよびWebに関連する仕様がさまざまなアプリケーションを開発できるレベルまで整ってきていること、その実装系となるWebブラウザおよび関連コンポーネントやエンジンがオープンソースソフトウェアとして公開されており、高い性能を実現していること、これら技術に精通したエンジニアやプログラマが増えていること、などを挙げることができる。
このエコシステムはうまく機能しており、今後も活発に続いていくことが予測できる。AtomやBracketsのようなアプリケーションはほかにも登場してくるだろう。これからもこういった便利なアプリケーションから目が離せないところだ。