面白さはどこから生まれるのか?
また、面白さを引き出すための発想法として挙げたのが次の3項目だ。
- 徹底的に追求する
- 異質なモノ・事・人と組み合わせる(ギャップを生み出す)
- 対立構造を作ってみる(物語性を出す)
この考え方は、軽めのいわゆる”ネタ記事”に限らず、比較的堅い内容の記事にも応用できるという。
「例えば製品紹介ならば、単なる紹介に留まらず原材料や作り手などをピックアップして徹底的に調べていきます。インタビューや取材なら、この人にあの人をぶつけたら面白いだろうなというインタビュアーを起用したり、ある分野が苦手そうなライターにあえて挑戦してもらったりするのも良いかもしれません。座談会ならば、素人と専門家のように対立構造を作ると、ありきたりにならず面白さを出しやすくなります」(山田井氏)
講演では、こうしたコンテンツ作成ノウハウのほかにも、ライターやカメラマンへ依頼するときのポイントや、留意点などについての説明が繰り広げられた。最後に氏は、オウンドメディア担当者の心構えとして、ライターにすべて丸投げするのではなく、担当者が企画・構成の段階から「面白さ」を考えること、取材などを怠らずに手間をかける「熱量」を持つこと、メディアの方向性をコントロールする「編集者的な視点」を持つことの重要性を強調し、講演を締めくくった。
会場には企業のマーケティング担当者やオウンドメディア・プロデューサー候補生などが多数参集し、山田井氏の経験に基づく講演内容に熱心に耳を傾けていた。
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