マッサージガンで腰や肩をケア

アスリートやトレイニーは練習後の筋肉の回復を促す目的でマッサージガンを使うことがある。マッサージガンとは、電動式(主に充電式)のマッサージデバイス。アタッチメントを振動させ、その振動するアタッチメントを筋肉などに押し当てることで効果を狙うといった使い方をする。

マッサージガンには、筋トレなどで疲弊した筋肉の回復を早める効果があると考えられている。アスリートやトレイニーにとってパフォーマンスを向上させるためにトレーニングを行うことは必須であり、それと同じくらいリカバリーを適切に行うことも大切だ。

マッサージガンは手軽に使うことができ、効果も期待できる。こうしたデバイスを使って体のメンテナンスを行うことはアスリートやトレイニーにとって大切なことだ。

  • 創通メディカル MYTREX REBIVE

    創通メディカル「MYTREX REBIVE」

このガジェットの効果は運動を行っていないビジネスマンにも期待できる。座り続けていると腰や肩が重くなってくることがあるので、マッサージガンを使って腰や肩の周辺を定期的にほぐすという使い方だ。

人体にはいくつか大きな膜が存在しており、この膜の動きが悪くなったり、他の場所から引っ張られたりすることで痛みが発生することもある。そんなわけで痛みはかならずしも痛い部位に原因があるのではなく、ほかの部位の凝りなどが原因になっていることもある。

痛みがひどい時は医療機関を受診することが基本となるが、マッサージガンを予防的に使う場合は、痛みがある部分だけではなくその周辺部分などもまんべんなくほぐしてあげると便利だ。

マッサージガンは使うだけで気持ちがよいので続けやすいといった特徴もある。夕食後や寝る前に30分から1時間くらいじっくり全身をほぐすような生活パターンを作るとか、仕事の合間に肩や腰が疲れてきたと感じたら休憩してマッサージガンを使うようにするとか、ともかくマッサージガンを使うことを習慣にするとよいと思う。

基本的には、運動をする習慣をつけるのがよい。マッサージガンだけでは運動の代替にはならない。しかし、何もしないよりはマッサージガンを使って体をほぐす習慣をつける方がましだろう

現在は、日本でもさまざまなメーカからマッサージガンが販売されている。軽量なものから高重量なもの、駆動時間の短いものから長いものまでいくつもある。軽量で駆動時間の長いものは廉価なものも多く一石二鳥のように見えるが、使ってみると筋肉に押し当てるアタッチメントではなく、本体も一緒に振動してしまってうまく体がほぐれないところがある。

一方、重く稼働時間がそれほど長くないものは、結構しっかりとアタッチメントが振動して押し当てた部位がちゃんと振動することを感じやすい。

とりあえず使ってみたい場合は廉価なモデルを、しっかり効果を感じたい場合には比較的重量のしっかりあるモデルを選んでみるとよい。最近は家電量販店などにマッサージガンのコーナーが設けられているので、そうした場所で実機を手にとって試してみてもよいだろう。

バランスボールを椅子として使う

どうしても運動が習慣にならないという場合は、座っている椅子をバランスボールに替えてみるのも手かもしれない。

バランスボールは大きな空気入りのゴム球のことで、これもアスリートやトレイニーがトレーニングで使うことの多いガジェットだ。球体の形状やその不安定さなどを生かしたトレーニングに使われることが多い。ジムには置いてあることが多いガジェットでもある。

  • 山崎実業 Vivora LUNO シーティングボール

    山崎実業 Vivora LUNO シーティングボール

このバランスボールは椅子の代わりに使われることも多い。座るという行為をインナーマッスルのトレーニングに置き換えるような効果を狙ったもので、体幹部のトレーニングになるほか、若干消費カロリーも増えると考えられている。また、姿勢が悪いと座りにくいので、自然と姿勢がよくなるとも言われている。

職場の椅子をバランスボールに変える取り組みを行っている会社もあるが、それができる会社は少ないだろう。しかしながら、自宅であれば、椅子をバランスボールに置き換える障壁は会社より低い。

バランスボールは大きいので邪魔だが、使わなくなったら空気を抜いて畳んでしまえばよいので、収納にはそれほど困らない。運動がどうしても習慣化しないということであれば、椅子をバランスボールに置き換えてみるのはよいチャレンジになる可能性がある。

バランスボールを椅子として使う場合は、適切なサイズを選ぶことが大切だ。身長に対して推奨されているサイズがあるので、そのサイズの中から選ぶようにする。

バランスボールはゴム製なので、触感や感触が好きになれない人もいるだろう。特に夏場のように汗が出る季節にゴムの感触は不愉快だ。そんな場合は、バランスボールを生地や合皮などで包んだプロダクトを選ぶとよい。滑りにくく扱いやすくなる。

バランスボールを使い出したら、やはり常に座り続けるのではなくこまめに立ち上がって動くようにしたい。バランスボールを日々の生活の中でちょっとでも動く機会を増やすきっかけとして使えれば幸いだ。