高精度な音声認識によるデータ入力を実演
オンライン会見では、2種の場面を想定した音声入力のデモンストレーションと共に、機能の説明が行われた。
店舗での棚卸を想定したデモンストレーション
商品の棚卸を想定したデモでは、商品名の略称と実数量を口頭で述べることで、自動でExcelにデータが反映される様子が実演された。事前に登録されている略称と一致すれば、Excel内の順番を問わず入力が反映され、実施日などの情報も自動で更新されていた。
製品検査では音声合成で異常値を通知
続けて製品の検査を想定したデモも行われ、検査項目と検査結果の入力が実演された。
同サービスは「音声合成によるアンサーバック」を特徴の1つとしており、音声入力の際にExcelに入力される内容をコンピュータ音声として復唱することで、誤認識の見逃しを防ぐという。
さらに、あらかじめ設定された基準値から外れるデータがあった場合は、音声合成により即座に通知され、異常値の要因や備考についても音声での入力が可能とのことだ。
実演ではさまざまなパターンでの音声入力が行われたが、誤入力などは見られなかった。
新サービスの概要と導入までの流れ
「AmiVoice スーパーボイスエントリー for Excel」導入に際しては、音声入力を導入する業務について顧客に詳細なヒアリングを行ったのち、対象となるExcel帳票ごとに入力項目や順序などの内容をプログラムし、アドインの形で納品されるという。
顧客個別のヒアリング内容をプログラムに反映させるため、既存の帳票をそのままの形で活用することができ、また現場の作業要件に合わせたさまざまな機能も実装可能だとしている。固有名詞や専門用語、複数種類の略称についても対応が可能なため、スムーズに導入できるとのことだ。
音声入力用のデバイスは、アドバンスト・メディアが提供するバッジ型ウェアラブルマイク「AmiVoice Front WT01」が推奨されており、専用ネックバンドアダプタとともに販売されるという。
会見に登壇したアドバンスト・メディアの藤枝章氏によると、同社が提供するマイクは「周囲の雑音を極力排除して発言を認識することが可能」とのことで、「90デシベル程度の環境音の中であっても音声認識が可能だ」と語った。