メモリ分野で存在感を増す中国勢
現在、中国勢がメモリ分野で存在感を増そうとしている。中国におけるメモリサプライヤとしては、IDMとして、DRAM専業のCXMT、NAND専業のYMTCが稼働しているほか、外資としてSamsungが西安にNAND工場を、SK Hynixが無錫にDRAM工場、Intel(SK Hynixが買収、子会社SOLIDIGMを設立)が大連にNAND工場をそれぞれ稼働させている。
これら以外にも、メモリのファブレス設計企業やファウンドリも複数あるほか、アセンブリ・最終検査分野でいくつものOSATが活躍している。さらに、モジュールやSSDのサプライヤも多数そろっている。最近、YMTCが先行する他社と肩を並べる192層 3D NANDのサンプル出荷を始めたという情報が、中国半導体業界内ででまわっており、いよいよもって中国がメモリの世界最大の消費市場であると同時に最大の供給国になる可能性が出てきたと言える。