さらに同ブース内では別テーマとして、AD/ADASの性能評価ソリューションも展示され、モジュールでの模擬実演も行われた。
近年では、AD/ADASの実用化に向けて実証実験や性能評価への需要が高まっている。同機能の実験環境としては、実用と同じ道路などが望ましいが、検査規格による設定条件を満たす環境を確保することが難しく、また交通規制を伴うなど負担が大きいという課題がある。
堀場製作所は、これらの課題を解決し効率化したAD/ADASのセンシング性能評価環境を構築。検査対象の自動車を台車の上で走行させ、物理的な移動がない状態で実際の走行環境を再現することで、任意の道路条件や走行速度の中で危険に対するセンシング性能を検証できるとのことだ。
またイギリス子会社のHORIBA MIRAには大規模なテストコースを開設し、検査体制を充実させているという。子供の急な飛び出しなどのリスクについては、バーチャルで街や交差点などの環境を再現し、実使用内での動作を検証するとのことだ。
ブース担当者は「日本でもカーボンニュートラルへの意識が浸透し始めていて、当たり前になる未来も近いと思う。堀場製作所が計測機器メーカーとしてできること、提供できることは何かを考え、さまざまな顧客に満足を届けたい」と語った。