スマートスピーカーと連携
Nature Remo 3は主要なスマートスピーカーと連携することができるので、スマートスピーカーを使っている場合はこの段階で登録しておくとよい。
スマートスピーカーによる操作はアプリのリモコンほどは細かい制御はできないのだが、主要な操作は対応していることが多い。音声で制御できるとリモコンアプリを操作する必要すらないので、かなり手間が減る。
オートメーションを組み上げる
Nature Remo 3の場合はアプリでオートメーション(自動化)を組み上げることができる。トリガー条件(センサーの値や日時など)を指定し、それが満たされた場合にどのリモコンのどのボタンを押すかを指定する。ボタンの操作は複数個登録しておくことができるので、いくつかのボタンを連続して押す必要がある操作も自動化できる。
例えば、次のオートメーションは平日の午前中、Nature Remo 3が人の動きを検出したら電灯を点灯するというオートメーションだ。最初に出社してきた方の動きを検出したら自動的に電気がつく。
次のオートメーションは湿度が70%を超えた場合にエアコンを動かすというオートメーションだ。これとは逆に湿度が60%を下回った場合はエアコンを止める、といったオートメーションを追加しておくと、オフィスの湿度を一定に保つことも実現しやすくなる。
オートメーションはかなりいろいろな組み合わせを考えることができる。発想を広げれば、これまではできなかったことを実現させることもできる。
例えば、退社時間が近づくと徐々に電灯の輝度を下げるとか、退社時刻を過ぎたら電灯の色を昼白系から暖色系へ変えてさらに輝度を落とすとか、雰囲気的に帰社しやすい状況を作るといったこともできる。これを毎日手動で行うとなると面倒だが、自動でやってくれるならそれでよいといった感じだ。
オートメーションは試行錯誤がポイント
オートメーションによる家電機器の自動制御はなんどか設定を変更して試行錯誤するのがポイントだ。まずは想定している動作からオートメーションを組み立て、それで実際に運用してみる。運用していくと不便な点や想定していなかった動作などが現れてくるはずだ。そうした点を一つ一つ改善していくと、比較的長期にわたって便利に自動的に動いてくれる状態を作ることができる。
オートメーションは有効化・無効化の切り替えが簡単なものが多い。祝日など曜日では制御できないスケジュールや、設立記念日など会社の事情で行われる定例以外のスケジュール時も、関連するオートメーションをサッと無効化していけば混乱を避けることができる。
自動化と同時に月々の消費電力量なども確認するようにするとよい。どのようにオートメーションを設定すれば全体的に消費電力を下げることができるのかは、実際の消費量を調べる必要がある。最初はちょっとした変化かもしれないが、うまくいけば結構な削減につながる。
少なくとも、こうした操作が可能であるということは知っておいて損はないと思う。機械で自動化できるところは機械で自動化していこう。なるべく人の手に頼らないで習慣的に動作する状況にしていくことが、長期にわたって続けていく際のポイントだ。