封筒型インナーケースのDIYサンプル
さきほどのようなソフトケースをその形状のままサイズを小さくするのは簡単だ。2カ所を直線に縫って余分なところをハサミで切れば完成だ。
ここではDIYの作業手順サンプルとして、先ほどと同じソフトケースを加工して「封筒型のインナーケース」を作るサンプルを紹介する。ファスナーがなくて上からストンとノートパソコンを入れるだけで済むので出し入れが楽なインナーケースだ。
アイデアは簡単だ。ソフトケースの表裏を逆にして、次のスクリーンショットのように巻き尺を置いた場所を縫う。あとは出し入れする横方を切れば完成だ。シンプルだ。
まず、ハサミやカッターでソフトケースの横を切る。
あとは縫えば完成だ。しかし、このままだと切った横の部分がからほつれてきそうな気がするので、織り込んで縫っておく。次のように裏側に織り込んで、そこを縫いつけておく感じだ。ほんとうはもっとちゃんとやった方ほうよいと思うが、とりあえず適当にやってもできることを示したいのでこのまま作業していく。
縫い終わるとこんな感じだ。このまま余計な部分をハサミやカッターで切り落とす。
ただ、見てみると特に切り落とす必要もなさそうだったので、織り込んだ逆側も縫ってしまうことにした。結果は次のとおり。
もっと強くほつれ防止をするなら、2つ折にして切った部分を完全に内側に封印するか、ほつれにくい他の布でカバーするように縫いつけるほうがよいのだろうが、まあこんなところでよいだろう。
次に、本題である袋の側面を縫う。次のように実際にノートパソコンを入れてみて、縫う場所に印をつける。
縫っていく。
出来上がりはこんな感じだ。
実際にノートパソコンを入れてみる。
実際に入れてみると、中間から下部にかけてなんだか緩い。いい感じのフィット感がない感じだ。ということで、先ほど縫ったちょっと内側をさらに縫ってみる。緩かった部分を狭める感じで縫っていく。
ノートパソコンを入れてみる。
今度はいい感じだ。広げるのにはいったん糸をほどかないといけないが、狭める分には内側をミシンで縫えばよいので簡単だ。縫い目も増えて強度も増すしので、ひと手間かけてもいいだろう。
構造が固まったので余計な部分を切り落とす。
裏表を戻すと次のようになる。
実際にノートパソコンを入れると次のようになる。
いい具合に使えるインナーケースの出来上がりだ。
DIYで道具を調達する
ソフトケースの形のままサイズを合わせたものと、封筒型に加工したものと、それらを使うノートパソコンを並べると次のような感じになる。ノートパソコンにフィットする便利なインナーケースだ。
オンラインショッピングでさまさまなアイテムが購入できる時代になった。しかしながら、サイズに関しては実際に手に取って使ってみないとわからないことも多い。オンラインショップで注文して、実際に届いてから後悔した経験をした人も少なくないだろう。
シンプルな構造のアイテムであれば、既存の製品をDIYで加工することで使えるものがある。手間がかかるのは間違いないところなのだが、それで便利に使えるようになるなら手間をかける価値はあるんじゃないかと思う。ビジネスで使えるアイテムは、意外な場所でで売っているものを流用ることがある。時には、そうしたものを探して工夫する、そんなライフハックを試してみるのも悪くない投資だ。