キーボード:「Caps Lock」→「Ctrl」

Windowsのキーボードでは、「Ctrl」キーは左下に配置されていることが多い。通常はこのキー配置で「Ctrl」キーベースのショートカットを使っているはずだ。しかし、これからもっと「Ctrl」キーベースのショートカットキーを活用することをと考えているなら、「A」の左側に「Ctrl」キーを配置する方法も検討してもらえればと思う。

「Ctrl」キーが「A」キーの左側に配置されていると、「Ctrl」キーを押しながら他のキーを押すというショートカットの操作がしやすくなる。Macの日本語キーボードは最初から「A」キーの左側が「Ctrl」キーになっている。ショートカットキーの活用のみに焦点を当てるなら、この部分をMacに合わせることは悪くない。

Macでの修飾キーの配置変更は上で説明した通りだ。先ほどはWindowsキーボードにそろえるために「A」の左横の「Ctrl」を「Caps Lock」に変更したが、「Ctrl」のままにしておいたほうがよいだれおう。逆に、Windowsで「Caps Lock」を「Ctrl」に入れ替える方法は「Windows 10で「CapsLock」と「Ctrl」を入れ替える方法」を参考にしていただきたい。この設定により、Windowsでも「A」の左横が「Ctrl」になる。あくまでもアドバンスドユーザー向けの設定だが、キーボード操作の効率を上げたいなら、一度検討してみてほしい配置だ。

なお、WindowsではPCによっては「Windows 10で「CapsLock」と「Ctrl」を入れ替える方法」の方法でもキーの入れ替えがうまくいかないことがある。この辺りはPCによって事情が異なるようなので、うまくいったらラッキーくらいに思っていただきたい。

キーボード:ショートカットキー入れ替え

あとは、Windowsでよく使うショートカットキーをMacでも動作するようにカスタマイズしていけばよい。システム環境設定の「キーボード」→「ショートカット」でさまざまな操作のショートカットキーを変更することができる。

  • システム環境設定:「キーボード」→「ショートカット」

    システム環境設定:「キーボード」→「ショートカット」

Windowsを使っているのと同じ要領でMacでもショートカットキーを使いながら、期待どおりに動作しなかったらこの設定を開いてショートカットキーを変更していこう。最初は煩雑だが、そのうちよく使うショートカットキーの多くはWindows風に操作へ置き換えることができると思う。

トラックパッドをタッチパッドへ寄せる

WindowsのタッチパッドとMacのトラックパッドの動作を完全に同じにすることはできないが、一部の操作はそろえることができる。ウィンドウの移動やサイズの変更に関する操作方法はそろえることができるので、この部分を説明しておく。

Windowsではウィンドウのタイトルをダブルタップしたままドラッグするとウィンドウを移動させることができる。ウィンドウの縁で同じことをするとサイズの変更が可能だ。

Macはデフォルトではこの挙動は取らないようになっている。Macで同じ動きをさせるには、システム環境設定で「アクセシビリティ」→「ポインタコントロール」→「トラックパッドオプション…」→「ドラッグを有効にする」のチェックを入れて「ドラッグあり」を選択すればよい。

  • システム環境設定:「アクセシビリティ」→「ポインタコントロール」→「トラックパッドオプション…」

    システム環境設定:「アクセシビリティ」→「ポインタコントロール」→「トラックパッドオプション…」

  • 「ドラッグを有効にする」→「ドラッグロックあり」

    「ドラッグを有効にする」→「ドラッグロックあり」

なお、「ドラッグあり」を「3本指のドラッグ」にすると、3本指のドラッグで同じことができるようになる。慣れの問題ではあるのだが、3本指ドラッグのほうが素早く操作できて自由度も高い。Windowsの挙動にそろえるなら「ドラッグあり」だが、操作性を優先するなら「3本指のドラッグ」にしておくのも悪くない。ただし、Windowsには「3本指のドラッグ」に相当する操作が存在しない。Windowsを生活のベースにしているのであれば「ドラッグあり」にしておいたほうがよいだろう。