ニューノーマルなオフィスを実現させるオカムラの「WORK x D」
「第1回ニューノーマルオフィスEXPO」では、ニューノーマルなオフィスを実現するさまざまなICTソリューションやオフィス家具などが展示されていた。
家具・産業用機器など大手メーカーのオカムラは、同展示会で働き方のデジタル化を実現するDX(デジタルトランスフォーメーション)サービス「WORK x D(ワークバイディ)」を紹介していた。
同サービスは、社員それぞれにIDを付与し、1つのプラットフォーム上で、ホテリング(利用予約)や会議システム、受付システム、顔認証などの認証システム、混雑状況やチームメンバーの所在などを確認できる可視化ツールなど、さまざまなソリューションが利用できる。
従業員はスマートフォンから座席や会議室、ロッカーなどを予約できるようになる。出社予定の拠点やフロアを選択し座席や会議室を予約する。会議室予約とあわせて、ゲスト向けの入館QRコードを発行することも可能。
座席や会議室に到着したら、QRコードを読み取ってチェックインする。テーブルにビーコンを置くことで、予約した座席や会議室に到着したことを検知し、自動でチェックインすることも可能だという。また、共用のロッカーの予約も可能で、スマートフォンがカギの代わりになる。
また可視化ツールを活用することで、チームメンバーの所在や施設の稼働状況、混雑状況といった情報をリアルタイムにダッシュボードや個人のデバイスから確認することができる。チームメンバーがどこに何人いるかという情報が連携されているので、一目で混雑状況を確認することが可能だ。
その他、顔認証システムと連動したオンラインミーティング専用ボックス「テレキューブ」も展示されていた。声や音を遮断する防音使用で電話やテレビ会議をする際に有効的な空間だ。テレキューブもスマホで予約やロック解除することができ、顔認証システムと連携することで顔認証によるロック解除も可能だ。
コロナ禍でオフィスの在り方を見直す企業が増えてきている。ハイブリッドな働き方を実現するために、オフィスの座席数を半減したり、オフィスそのものを完全になくしたりする企業も少なくない。必要なオフィススペースを見直して経費を削減し、ICTツールを活用して効率的に働ける環境を構築することが今後必須になってくるのかもしれない。