Web広告で認知を高める広告向きの手法と事例
Web広告の中で、認知を高めるのに向いている広告の種類とその事例を紹介します。
ディスプレイ広告|ジオターゲティング広告
ディスプレイ広告は、Webコンテンツに設けられた広告枠に表示する手法の総称です。
ディスプレイ広告の中には、位置情報を併用して、スマホに実店舗の広告を流すジオターゲティング広告があります。ジオターゲティング広告は、そのエリアにいながら店舗の存在を知らない潜在層の人に対し、効果的に店舗を知ってもらえるメリットがあります。
例として、ある学習塾の広告は、配信対象エリアに学校や図書館といった学生に関連するエリアを指定。ターゲットを絞り込んで、広告費用を抑えながら効果的に「届けたい人に届ける」広告を実現しました。
動画広告|YouTubeやTwitter
動画広告は、テレビCMに比べて長い時間をかけられるため、認知とともにブランドイメージの向上に効果があると期待される広告手法です。認知向上の具体例としては、「多くの視聴者がいるインフルエンサーに使ってみてもらう」というやり方が多く見られます。
また、CMだけではなかなか見せられない部分、例えば詳しい機能紹介や試乗の様子、開発ストーリーを盛り込むことでブランドイメージ向上も可能です。動画広告の有名な例としてはYouTubeが挙げられます。また、拡散性の高いTwitterでの動画広告も、認知拡大に有効です。
SNS広告|FacebookやTwitter
SNS広告は、投稿と同じ形式で広告投稿を流します。その際、あらかじめ解析しているユーザーの属性に合わせた広告を選んで流すターゲティングもできる点が、SNS広告の強みです。
ターゲティングにより、同じユーザーのタイムラインには同じ広告が何度か現れ、接触回数を増やして認知効果を高めることができます。
SNS広告の例としては、FacebookやTwitterが有名です。気になる広告があれば、シェアやリツイートによる拡散もありえます。そのため、掲載画像や動画のクリエイトを作りこみ、拡散を狙うことでさらなる認知向上効果が期待できます。
リスティング広告|GoogleやYahoo!
リスティング広告は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンでよくみられる広告手法です。ネイティブ広告の一種で、検索結果一覧の一部として広告行が表示されるため、ユーザーは違和感なく広告行を確認し、興味があればクリックします。
リスティング広告は、ユーザーが入力する検索キーワードに加え、性別や年齢といった属性を加味して関連度の高い広告を表示します。そのため、これまで知らなかった商品やサービスでも、興味を持って広告を見る人が多く、認知を高める効果があります。
記事広告|マイナビニュース
記事広告は、宣伝する会社のブランドイメージと親和性の高いWebメディアに、記事型の広告を出稿するタイプの広告手法です。記事はWebコンテンツの一部として提供されるため、ユーザーは違和感なく広告の記事を参照します。ただし、記事広告には、PR表記を明示して、広告であることを示さなくてはなりません。
記事広告は、Webメディアを訪れる読者向けなので、宣伝範囲は狭いのですが、Webメディアとの相乗効果もあり、潜在層に認知してもらえる効果はかなり期待できます。記事広告でCTR(クリック率)を高めるためには、記事の大量生産も効果的です。
記事広告はあらゆるWebメディアで利用できますが、本記事を掲載しているマイナビニュースも、記事広告のメニューを用意しています。記事一覧で「PR」の文字が入っている記事が記事広告です。
Webを利用した認知を高める広告の効果
Web広告を利用して認知を高める手法を利用することで、以下の効果が期待できます。
きめ細やかなターゲティングが可能
Web広告がマス広告と決定的に違う点は、ターゲティングが決め細やかにできる点です。あらゆるサイトでは、アクセスユーザーの行動を追跡して情報を分析・蓄積しています。蓄積情報をもとに広告内容が決められるので、より効果的に、潜在層に広告を届けることが可能です。
効果測定がしやすい
Web広告を使うと、アクセスしたユーザーの動き(アクセス前後の状態やクリック率、滞在時間)が具体的に追え、効果測定しやすくなります。認知向上効果の測定にはさまざまな指標が用いられますが、インプレッションは代表的な指標です。
PDCAのサイクルを回して、測定結果を基に広告内容をブラッシュアップすることも比較的容易です。そのため、効果的な広告にたどり着きやすく、費用対効果も高まります。
音声や画像・動画といった多くの情報が伝えられる
Web広告は、音声・画像・動画を用いて、文章以外にもさまざまな表現ができ、多くの情報が伝えられます。そのため、その商品やサービスに適した広告を作りやすく、テレビCMのようにイメージだけではなく、深い認知を醸成するのに効果的です。
認知を高める広告を活用して自社を知ってもらおう
認知を高める広告は、広告戦略の第一歩です。まずは存在を認知してもらわなければ、商品やサービスに興味を持ってもらうこともできません。認知を高めるだけならテレビCMも効果的ですが、CM制作や公開にかかる費用は高く、効果測定がしにくい側面もあります。
Web広告は、細かいターゲティングが得意で、効果的に自社のターゲット層へ広告を届けられる仕組みを持っています。また、ユーザーのアクセス履歴といった情報から効果測定も容易に行え、広告のブラッシュアップがしやすく、テレビCMに比べてかかる費用も少なめです。
Web広告をうまく利用して、効果的に認知拡大を図っていきましょう。