マイナンバーカードを使ってオンライン申請を行う方法としては、スマートフォンを使う方法とPCを使う方法の2種類が想定されている。マイナンバーカードからデータを読み取る必要性や書類の写し(画像データなど)を提出することを考えると、スマートフォンを使うほうが簡単だろう。
まず、オンライン申請する人は次の基準を満たしている必要がある。
- 世帯主であること
- 世帯主のマイナンバーカードを持っていること
そして、申請までに次の準備を済ませておく必要がある。
準備するもの | 内容 |
---|---|
マイナンバーカード | 世帯主のマイナンバーカード(紙の通知カードは使えない。ICチップの内蔵されたマイナンバーカードが必要)。世帯主以外のマイナンバーカードは使えない |
署名用電子証明書暗証番号(6桁~16桁) | |
券面事項入力補助用暗証番号(4桁)。申請者情報の一部をマイナンバーカードを使って入力する場合に使用する。手動で入力する場合には使わない | |
スマートフォン | iPhone 7以降のiPhone (iOS 13.1以降が必要)、Androidに関してはマイナポータルのよくある質問「マイナポータルAPに対応しているスマートフォンを教えてください。」https://faq.myna.go.jp/faq/show/2587 を参照のこと |
マイナポータルAP | モバイルアプリ。マイナンバーカードからデータを読み取るために使用するソフトウェア。あらかじめインストールしておく |
振込先口座の確認書類の写し | 通帳、キャッシュカード、インターネットバンキングの画面の写しなどの画像で、金融機関名・口座番号・口座名義人等がはっきりと分かるもの(xls、xlsx、doc、docx、ppt、pptx、pdf、jpeg、jpg、png、gif、tiff、tifなどに対応) |
そのほか申請時に入力する情報 | 受給対象者の情報および振込先口座情報など |
準備できないものがある場合、スマートフォンによるオンライン申請は見送ることになる。その場合には郵送で申請しよう。
次に、準備のポイントについてまとめておく。
マイナンバーカード
オンライン申請にはマイナンバーカードが必須となる。世帯主のマイナンバーカードが必要で、家族のマイナンバーカードでは代用できない。また、通知カードと呼ばれるICチップの内蔵されていないものは使用できないので、注意が必要だ。
また、6桁から16桁の「署名用電子証明書暗証番号」が必須となる。この「暗証番号を忘れてしまった」または「設定していない」場合はオンライ申請を行うことはできない。4桁の「券面事項入力補助用暗証番号」は、覚えていなくても申請者情報を手動で入力すればよいので大丈夫だ。
マイナンバーカード交付時に「署名用電子証明書暗証番号」「利用者証明用電子証明書暗証番号」「住民基本台帳事務用暗証番号」「券面事項入力補助用暗証番号」という4つの暗証番号を設定していると思う。そのうち最低でも「署名用電子証明書暗証番号」を、入力の一部を自動で行うなら「券面事項入力補助用暗証番号」も使用するということだ。
スマートフォン
スマートフォンには、マイナンバーカードとデータをやり取りする機能が必要だ。iPhoneであればiPhone 7以降のモデルでiOS 13.1以降のバージョン、Androidに関しては「マイナポータルAPに対応しているスマートフォンを教えてください。 | よくある質問|マイナポータル」に掲載されているモデルが必要となる。