プレビュー版を使ってみよう

本稿執筆時点では、まだプレビュー版という位置づけだが、Microsoft Power AutomateのUI flowsは試用できるようになっている。Microsoft Power Automateの管理画面にUI flowsが追加されており、ここからタスクの自動化を行える。

UI flowsは次のページの「Try preview」からプレビュー版の試用へ進むことができる。試用するにはMicrosoft Accountが必要だ。

  • UI Flows—Robotic Process Automation|Microsoft Power Automate

    UI Flows-Robotic Process Automation | Microsoft Power Automate

既に組織アカウントでMicrosoft Power Automateを使っているなら、UI flowsの試用は簡単だ。もし、ログインしたアカウントでUI flowsが実行できないなら、管理者に話を持っていってほしい。

自動化で業務効率アップ

PCを使った煩わしい単純作業は想像以上に発生するものだ。APIが提供されている機能は、プログラミングをすれば自動化できる。ここにはプログラミングという敷居が存在するものの、費用対効果を考えれば悪くない投資と言えるだろう。

APIが提供されていない場合が問題だ。ただし、APIが提供されていない機能であったとしても、Webブラウザ内部の操作であればエクステンションを開発することで、ある程度自動化は可能だ。ここでも、プログラミングという壁が立ちはだかってくるが、同じような操作を毎回繰り返しているのであれば、エクステンションを開発して操作を自動化することは価値がある。

しかし、これがWebブラウザ以外、またはWebブラウザを越えて複数のアプリケーション間で作業をするとなると、Webブラウザのエクステンションだけではどうにもならなくなってくる。ネイティブに動作するアプリケーションも開発して、そちらと連動させる必要が出てくるが、これは開発のコストが高い。多くの現場にとって、ここまでくると現実的なソリューションとは言えなくなってくる。

Microsoft Power AutomateのUI flowsは、そうした場合に役立つサービスだ。アプリケーションをまたがるような操作も自動化が可能で、しかもプログラミングが不要だ。準備は必要だが、日々の煩雑な業務を短縮できるとなると、検討する価値は十分ある。試用できる環境にあるならぜひとも試してみていただきたい。