RPA導入の手順

RPA導入時に失敗しないためにも、導入手順を確認しておきましょう。企業、職種にかかわらず、導入手順をアウトプットすれば成功する可能性がとても高くなるでしょう。

どの業務に導入したいのか、どこまでRPAにするのかなど初期段階から試験完了に至るまでステップにわけて紹介しますので、参考にしてください。RPAを導入する為の手順書はどの業務でも基本的には一緒なので、応用していきましょう。

定型化業務の洗い出し

RPA導入手順としてまず始めに、定型化業務の洗い出しを行いましょう。RPAを導入する前に、どの業務がRPAに置き換えられるかどうかをきちんと見極めなければなりません。

技術職などRPA導入には向いていない業務や職種などは事前に省きましょう。洗い出しをするときには、RPAの知識があり、かつ業務の詳細を把握している方が行うことが望ましいです。RPA本格導入までには、きちんとした計画作成と打ち合わせが必須です。

RPA適用範囲の選定

定型化業務の洗い出しを行ったあとには、RPAの適用範囲の選定を行いましょう。RPAの適用範囲の選定には、費用対効果も含めて考えましょう。そして、RPAが導入可能かも検討していかなくてはなりません。

第一段階では、RPAでの業務を希望していても、後ほどできないという結果になることがあり得ます。これまでは一連の流れの業務であっても、分割してRPAに置き換えられる部分とそうでない部分がある事もあります。

RPA試験導入

RPAがある程度まとまったところで、本格的に導入する前に、まずは試験的に導入を行ってみます。この時点で大幅な不具合などが発生した場合には、すぐに修正を行って進めていく必要があります。試験導入を行う際には、期待されている効果があるかを確認しなければなりません。業務を行っているユーザーの希望に添っているかも、この時点でわかるため細かい修正を含めて、最終段階に向けて整えていきましょう。

導入効果の検証

試験導入を行ったあとは、最終的に導入効果の検証を行います。検証は実際に業務ユーザーに行ってもらい、ある程度の期間を設け検証を行います。始めは使い方などの不慣れな環境であまり効果がでない事がありますが、業務になれてくればさらに効果を見込めます。検証を行う際には、問題が発生すればきちんと記録を残しておきましょう。どうしても問題が改善されなければ、RPA導入事態を再検討しなければいけない事もあります。

運用・統制ルールの設計

導入の効果の検証が完了すれば、運用に関しての統計やルールの設計を行っていきます。例えば、役職者だけが持てるアクセスの権限であったり、パスワードの設定といった事項があげられます。また、使いやすさなども含めて、運用にあたってのルールや使うキーの設定などもこの段階で微調整することができます。誰でも使い方がすぐわかるように、RPAの運用手順書を作成しておくことをおすすめします。

本格導入

ここからは最終段階になりますが、いよいよRPAの本格導入となります。本格導入に至っている段階では、すでにRPAの効果を実感できていることでしょう。ここまでできていれば、その他の業務もRPA導入するときのために、これらの導入手順を記録しておくことをおすすめします。どのような問題が発生したかなどを改めて確認すれば、違う作業でのRAP導入するときに、事前にクリアにできる可能性があります。