(2)の社内・外のコラボレーションとワークフローでは、コンテンツを中心としたワークフロー機能「Box Relay」の強化を発表した。Box Relayは以前からBoxが取り組んできたワークフローの自動化で、2018年に買収したProgresslyによりさらに強化したものを発表した格好となる。
ITに頼らず業務側がワークフローの自動化を作成できるセルフサービス型で、予算や契約といったドキュメントのレビューや承認など、繰り返しが多かったりパターン化されているワークフローを合理化できる。社内だけでなく、社外とのコラボレーションも対象にできる。
Box Relayは提供を開始しており、今後、却下時のルーティング、メタデータの適用、モバイルからの承認や却下などの機能強化が加わる予定だ。
(3)では、Boxが進めてきた他のSaaSとの統合強化の取り組みとなる。Boxは2008年よりAPI公開を進め、すでに1400以上のアプリケーションと連携が可能だという。先にはOracleとの統合も発表したばかりだ。
「クライアント/サーバー時代はごくわずかのベンダーから調達していたが、現在は選択肢がある。他のアプリケーションとの相互運用性や統合を確実にすることで、ユーザー体験を良いものにする」とPatel氏。
イベントでは、2016年にデスクトップ統合で提携したAdobe Systemsとの提携を拡大し、Acrobat PDFのWeb体験と密に統合することを発表した。Box内で直接PDFファイルの修正や署名、コラボレーションができるなどのことが実現するとしている。Adobeとの統合は2020年に利用できるようになるという。
このほか、Slack、Microsoft Teamsについても統合を強化した。またBox Shieldでは米Splunkと提携し、Box ShieldのモニタリングをSplunkに統合するとしている。