フォロワータイプやクリエイティブからインフルエンサーを見つけ出す

THECOOのブースでは、インフルエンサーを活用したマーケティング支援ツール「iCON Suite」の紹介を行っていた。

  • THECOOのブース

    THECOOのブース

「iCON Suite」はSNSを横断してフォロワーの性別や年齢、興味関心といった項目からインフルエンサーを検索できるツール。ファンの内訳から、ターゲットとマッチしているかを確認したうえで、1万6000人以上のインフルエンサーの中からピンポイントにアプローチすることができる。

普段SNSで女性向けアイテムを紹介しているインフルエンサーでも、フォロワーのほとんどが男性というケースは少なくない。そのため、女性向けの商品を訴求したいと考えた場合に、安易にそのような女性インフルエンサーを活用すると、本来のターゲットへリーチできない可能性があるのだ。

「iCON Suite」では、インフルエンサーの興味関心だけではなく、フォロワーの興味関心から検索をかけることが可能なので、ターゲットのミスマッチが起きにくいという。

  • インフルエンサーの興味関心とフォロワーの興味関心を可視化

    インフルエンサーの興味関心とフォロワーの興味関心を可視化できる

また、直近のアップデートで「クリエイティブ検索機能」が追加された。「クリエイティブ検索機能」は、投稿されたクリエイティブをもとにインフルエンサーを検索できるという機能。たとえば「家具」と検索すると、Instagramにアップされたインテリアの写真が表示される。インフルエンサーが過去に投稿した写真に関する情報も表示できるので、広告商品と親和性の高いインフルエンサーにリーチすることが可能だ。

  • インフルエンサーがアップしたクリエイティブを検索できる

    インフルエンサーがアップしたクリエイティブを検索できる

もちろん、「iCON Suite」を導入せずとも、自社商品マーケティングにフィットするキャスティングなどを直接THECOOに依頼することもできる。インフルエンサーの検索からキャスティングまでをすべて自社で行うのは容易ではない。実際、「iCON Suite」は、自分たちでインフルエンサーを抱えている企業や代理店で使われるケースが多いという。

マイクロインフルエンサーを活用した消費者目線の投稿

トレンダーズはInstagramを活用したインフルエンサーマーケティングを実施している。

  • トレンダーズのブース

    トレンダーズのブース

同社では、登録されている1万3000人のインフルエンサーの中から、案件に適した人々を選び、商材を活用したマーケティングを実施。特に、消費者と近い位置にいて、エンゲージメント率が高いとされている「マイクロインフルエンサー」のネットワークが強みだという。

企業からのマーケティングに関する要望をもとに、キーワードや投稿内容、キャスティングを提案。インフルエンサーへのコンタクトやレビュー用商品の発送まで一元的に実施する。

たとえば、アパレルであれば、実際にコーディネートをインフルエンサーに試着してもらい、食品メーカーであれば、食べてみた感想やアレンジレシピなどを写真とともにアップロードしてもらうというイメージだ。

近年、消費者のトレンド情報の入手方法が、Google検索からTwitterやInstagramへと変わりつつあるという。実際に誰かが利用している様子を確認できるリアルさが、共感や安心につながり、購買を促進させるのではないだろうか。