AIがレジの無人化を促進

サインポストとSCSKの共同ブースでは、AIの画像認識を活用したレジの無人化ソリューションを紹介していた。無人店舗を実現する「スーパーワンダーレジ」では、商品棚と天井、出口に設置したカメラの画像認識技術によって、来店者が手に取った商品を把握。退出ゲートの前に立つと自動的に合計金額が算出されるので、あとは交通系ICカードをタッチすれば支払いが完了する。同ソリューションは、2017年11月に大宮駅で行われたテストマーケティングのものと同じだ。

  • スーパーワンダーレジ設置の様子

    スーパーワンダーレジ設置の様子。それぞれの商品の棚にカメラが付いている

  • ゲートの前に立つと購入商品が表示される

    ゲートの前に立つと購入商品が表示される

また、AIを搭載した「ワンダーレジ」のデモも行っていた。レジに商品を置くだけで、AIがそれぞれの商品を認識。金額が表示されるので、スーパーワンダーレジと同様に、交通系ICカードをタッチすると清算されるという流れだ。商品を認識するだけでなく、前面に搭載されたカメラでは来店客の顔を認識し、性別と年代も把握する。自動で購買者の属性情報を把握できるので、マーケティングなどにも活用できそうだ。

年齢制限のある商品を購入する場合は、スタッフの持っているタブレット端末などに通知が届く。レジが見える範囲で作業しているスタッフは、来店客の年齢をチェックして、購入可否の判断をリモート操作で行うこともできるという。

  • ワンダーレジ

    ワンダーレジ

  • ワンダーレジ裏側の画面

    ワンダーレジ裏側の画面

カメラの映像からキョロキョロする行動を検出

日立は店舗内の人物追跡・動線分析・行動検知のソリューションを出展。カメラの映像から人物の位置を検出し、POSデータからは得ることのできない属性やエリア滞在時間などの情報を取得できる。また、「歩く」「物を置く」「キョロキョロする」といった特定の行動を抽出することも可能だ。

動線をマッピングすれば、あるターゲットに人気の商品は、どの場所に置けば効果的かといったマーケティング施策につなげることができるだろう。

  • 動線分析のイメージ

    動線分析のイメージ

  • 行動検知の例

    行動検知の例