Central Theaterが12月11日にオープン author=渡部仁
ソフォス製品のすべてがわかるCentral Theaterが12月11日にオープン
次いで登壇したソフォス代表取締役の中西智行氏は、日本におけるソフォスのビジネスの状況について語った。「2000年に日本での活動を開始したソフォスは堅調に成長を続けてきたが、特にここ数年非常に伸びている領域が3つある」と述べた中西氏。それはUTM領域のビジネス、エンドポイントクライアント領域のビジネス、そしてソフォスの製品群を集中管理する統合管理コンソールのSophos Centralが高い成長率を示しているという。
そして、ソフォスのセキュリティで特徴的な「Sophos Security Heartbeat」により、エンドポイント、ファイヤーウォール間でのセキュリティ情報の共有と自動連係を可能にしていることを強調していた。中西氏は「例えばクライアントマシンがマルウェアに感染した場合に、ファイヤーウォール側でそれを検知しネットワークからそのマシンを遮断します。クライアントマシンがマルウェアの駆除が完了したら、今度はファイヤーウォールが再度ネットワークに復旧させる。この一連の流れを自動で行えるのがSynchronized Security」と述べ、IT管理者が存在しない中小企業にとって非常に心強い、魅力に感じてもらえるポイントではないかと語った。また、Synchronized Securityを構成する上で核となる次世代ファイヤーウォールXG Firewall、Intercept Xを今後日本でも強力に推進していくと述べた。
そして、新たに刷新を計画しているパートナープログラムについて説明がなされた。まずひとつ目が、現在シルバー・ゴールド・プラチナと用意されているパートナーレベルに応じて価格提供の提案を行うというもの。そしてふたつ目は、案件登録プログラムだ。これは、案件を実際に動かしているパートナーがより優位にビジネスを進められるようサポートを行うというもの。そして、パートナーポータルを活用した情報の提供や、営業・マーケティング・技術サポートを行っていくという。
そして、パートナーが利活用するデモンストレーション施設「Central Theater」を12月11日にオープンさせるという。「ソフォス製品に興味を持って下さったエンドユーザー様をお招きして実際に製品を体感していただくための施設」とのことで、Synchronized Securityへの理解が深められるプレゼンテーションやデモンストレーションをはじめ、様々なコンテンツが用意されているという。施設自体は、基本的に1コマ2時間を想定しており、午前中1コマ、午後2コマでの運用を考えているという。
また、Managed Service Provider(MSP)というパートナー企業にとってメリットのある施策についても紹介が行われた。このMSP、カンタンに言うとSophos Centralを販売した際に月額課金が行えるというもの。また、パートナー企業向けのボリュームディスカウント等も用意されており、ソフォスが理念に掲げている“ビジネスはパートナー企業の皆さまとの協業在りき”な姿勢が見て取れた。
今回の基調講演「THIS IS NEXT-GEN」でKris氏、中西氏から語られた内容からはひしひしと意気込み、自信が感じられた。だが、それに奢ること無くより良い製品を生み出すべく成長を続け、パートナー第一主義を貫き通すその姿勢に好感を覚えた。